NFLが選手にギャンブルポリシーを改めて周知
2025年10月25日(土) 13:18
現地24日(金)、NFLが選手に対して、あらゆる形の違法賭博やリーグの試合で賭博する行為が禁止されていることを改めて周知した。
『Associated Press(AP通信)』が入手した覚書によると、リーグは金曜日に全32チームに対し、ギャンブルポリシーの重要な点を改めて選手に説明し、その文書を選手が容易に確認できるようにするよう求めたとのこと。
NFL経営協議会は覚書に「われわれには、試合が公正かつ誠実に行われ、選手たちが能力を最大限に発揮できるようにすることによってシールドの品位を守る責任がある」と記している。
「NFL選手も、ファンの信頼を損なう恐れのある賭博関連のリスクからこの競技を守るため、適切な措置を講じる必要がある」
今回の注意喚起は、FBIの違法賭博に関する捜査で、NBAのポートランド・トレイルブレイザーズのヘッドコーチ(HC)チャウンシー・ビラップスやマイアミ・ヒートのガード、テリー・ロジアーらが逮捕されたことを受けて行われた。
NFLは「こうした動きは、現在の状況下ですべてのスポーツが直面しているリスクを浮き彫りにするとともに、NFLのギャンブルポリシーを厳格に遵守する必要性を改めて認識させるものだ」としている。
NFLの規程で、選手は以下の行為が禁じられている。
◆NFLの試合で賭博を行うこと。
◆NFLの試合やイベントを故意に負けるように仕向ける、または操作すること。あるいは試合中のプレーやその他の要素を操作したり、操作を試みたりすること。
◆NFLの試合、選手、イベントに関する機密情報、非公開情報を第三者と共有すること。
デンバー・ブロンコスのヘッドコーチ(HC)ショーン・ペイトンは「その話題は毎年出てくる。一定の説明も行われる。重い問題だ。明らかに、スポーツ界全体に影響を与えており、私を含め、多くの親しい友人にも関わることであり、本当に嫌になる。当然、そんなものに価値はない。その点についてはかなり注意深く対応しなければならない」と述べている。
NFLPA(NFL選手会)は金曜日、選手に対して同様の覚書を送付し、以下の行為を禁止した。NFLの試合で賭博を行うこと、チーム施設内や遠征の道中、ホテル滞在中に賭博を行うこと、他人に代わりに賭博をさせること、“内部情報”の共有、NFLシーズン中にカジノ内の他の場所に入る目的以外でスポーツブックに立ち入ること、あらゆる形態の賭博や賭博関連団体を宣伝すること。
NFLの選手は、チーム施設の外にいる場合や遠征中ではない場合に限り、他のスポーツに合法的に賭けることが許されている。また、従来からあるファンタジーフットボールリーグへの参加(賞金は250ドル/約4万円を超えてはならない)や、プライベートな時間にカジノで合法的にギャンブルを行うことも許可されている。
記事提供:『The Associated Press(AP通信)』
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