肘を負傷する前にQBダニエルズを交代させなかったことを悔やむコマンダースHCクイン
2025年11月04日(火) 10:27
ワシントン・コマンダースのヘッドコーチ(HC)ダン・クインは現地2日(日)夜に38対14で大敗したシアトル・シーホークス戦で、試合終盤までクオーターバック(QB)ジェイデン・ダニエルズにプレーを続けさせた自身の判断と向き合っている。この判断が原因で、スターQBのダニエルズが左肘を脱臼する事態を招いたからだ。
クインHCは月曜日に報道陣に対し、「私もそれについてずっと考えていた。本当に失敗した。100%私の責任だ」と述べた。
ダニエルズは試合終了まで残り約8分で、38対7と差をつけられていた場面で負傷。シーホークスのラインバッカー(LB)ドレイク・トーマスによるサックで地面に叩きつけられたダニエルズは、転倒に備えて身構えようとしたが、左腕が後ろに激しく反り返る形となってしまった。
ダニエルズがホームの観客の前で痛みにのたうち回る姿は、非常に恐ろしい光景だった。その瞬間は今もクインHCの脳裏から離れていない。
なぜワシントンのスター選手が大差をつけられていた中で試合に出続けていたのかという疑問が渦巻く中、24歳のダニエルズは左腕をエアキャストで固定した状態でフィールドを後にした。試合後、クインHCはダニエルズを途中交代させる議論は出ていなかったと明かしながらも、「振り返ってみれば」そうするのが妥当だったことは理解していると話した。
試合の翌日、報道陣の前に姿を現したクインHCは、ダニエルズを1つ前のドライブ後に交代させなかったことを後悔していると語った。
クインHCはダニエルズの診断結果を明らかにした一方で、復帰時期については言及していない。
「しばらく離脱することになるだろう」とクインHCはつけ加えている。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが月曜日に報じたところによると、ダニエルズは数試合を欠場する見込みだという。
コマンダースが日曜夜に受けた打撃はダニエルズの負傷だけではなかった。月曜日、クインHCはコーナーバック(CB)マーション・ラティモアがACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)を断裂し、ワイドレシーバー(WR)ルーク・マカフリーが鎖骨を骨折したことも発表しており、どちらもシーズン絶望となる可能性がある。
現在のコマンダースは3勝6敗と低迷しており、クインHCの就任2年目のシーズンはあっという間に失速しつつある。ダニエルズは肘の脱臼によって今季3度目の戦線離脱を余儀なくされるが、クインHCはそれを防ぐのは簡単だったはずだと考えているようだ。
【RA】



































