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2026年プロフットボール殿堂の貢献者部門セミファイナリスト9名が明らかに

2025年11月07日(金) 12:28

ニューイングランド・ペイトリオッツのオーナー、ロバート・クラフト【AP Photo/Rick Scuteri】

『Visual Edge IT(ビジュアル・エッジIT)』提供のプロフットボール殿堂2026年クラスの選考で、プロフットボールにさまざまな形で貢献した9名がセミファイナリストに選出された。

貢献者・ブルーリボン委員会のメンバーは、直近の絞り込み投票で21名の候補者の中からセミファイナリストを選出。同委員会は現地11月11日(火)にオンラインで会合を開いてセミファイナリストについて詳細に議論し、1名のファイナリストを選出する。このファイナリストは、選考委員会全体が2026年初頭に新たな殿堂入りメンバーを選出する際に投票の対象となる。

今年の貢献者部門のセミファイナリストは、K.S.“バド”アダムス、ルーン・アーリッジ、ラルフ・ヘイ、フランク“ブッコ”キルロイ、ロバート・クラフト、アート・ルーニーJr.、クラーク・ショーネシー、シーモア・シウォフ、バディ・ヤングの9名だ。

アダムズ、ヘイ、キルロイ、クラフト、ルーニーJr.、シウォフは昨年もセミファイナリストに選出され、最終的にヘイが2025年クラスの貢献者部門ファイナリストに選ばれた。

貢献者部門のセミファイナリスト9名の簡単な経歴は以下の通りだ。

K.S.“バド”アダムス:テネシー・タイタンズ/ヒューストン・オイラーズの創設者、オーナー、取締役会会長、社長、CEOとして54年間にわたりチームを率いたアダムスは、AFLの創設とその後のNFLとの合併において中心的な役割を果たした。

ルーン・アーリッジ:テレビ業界の幹部兼プロデューサー。その創造性、リーダーシップ、技術革新により、ニュースとスポーツ番組の映像表現に革命をもたらした。

ラルフ・ヘイ:1918年から1922年までカントン・ブルドッグスのオーナーを務め、カントン市中心部の自動車販売店でNFLの創設会議を主催した。

フランク“ブッコ”キルロイ:フィラデルフィア・イーグルス、ワシントン・レッドスキンズ、ダラス・カウボーイズで選手人事やスカウティングに携わった。1979年から1982年までニューイングランド・ペイトリオッツのジェネラルマネジャー(GM)を務め、1983年から1993年までは副社長を務めた。

ロバート・クラフト:1994年からペイトリオッツのオーナー、会長、CEOを務めている。その間、チームは6度のスーパーボウル制覇を達成。複数の有力なNFLオーナー委員会の主要メンバーでもある。

アート・ルーニーJr.:1961年からピッツバーグ・スティーラーズに在籍し、1964年から1986年まではスカウト部門に所属していた。現在はチームの副社長であると同時に取締役会のメンバーでもある。

クラーク・ショーネシー:1948年から1949年までロサンゼルス・ラムズのヘッドコーチ(HC)を務め、1944年から1947年までワシントン・レッドスキンズ、1951年から1962年までシカゴ・ベアーズのアシスタントコーチを務めた。Tフォーメーションの近代化や攻守両面の戦術革新で知られる。

シーモア・シウォフ:1952年から2019年まで、NFLの公式統計機関である『Elias Sports Bureau(イライアス・スポーツ・ビューロー)』のオーナー兼社長を務めた。

バディ・ヤング:1964年にNFLのスカウト部門および広報部門で採用された際、主要スポーツリーグ初のアフリカ系アメリカ人幹部となった。57歳で交通事故によって亡くなるまで、選手関連部門の責任者を務めていた。

近代選手部門、シニア部門、コーチ部門でも絞り込みのための投票が行われている。最終的には来年、第60回スーパーボウルに先立って行われる選考委員会の年次総会で20名のファイナリストが発表される予定だ。その内訳は、近代選手部門から15名、シニア部門から3名、コーチ部門から1名、貢献者部門から1名となる。

コーチ・ブルーリボン委員会は水曜日、ビル・ベリチック、トム・コフリン、マイク・ホルムグレン、チャック・ノックス、バディ・パーカー、ダン・リーブス、マーティ・ショッテンハイマー、ジョージ・シーファート、マイク・シャナハンの9名を2026年クラスのセミファイナリストとして発表した。

殿堂入りする人数は年ごとに異なるが、選考プロセスの規定では4名から8名の新メンバーが選出されることになっている。

今年の投票は、2019年から殿堂のパートナーである『Ernst & Young LLP(アーンスト・アンド・ヤングLLP/EY)』の監督下で実施される予定だ。EYとの間で合意された手続きには、投票用紙の完全性の確認および殿堂理事会の規定に基づく投票集計が含まれる。

プロフットボール殿堂の2026年殿堂入りメンバーは、2月にサンフランシスコで行われる『NFLオナーズ(NFL Honors)』で発表され、8月にカントンで正式に殿堂入りする。

【RA】