脚を保護する3Dプリントパッドの製作を大学時代のチームメイトに依頼したコルツQBジョーンズ
2025年12月05日(金) 11:46
12月を迎え、選手たちはしつこいケガを抱えながらプレーを続ける方法を見つける時期に差し掛かっている。
リーグを見渡せば、それがよく分かる。シンシナティ・ベンガルズのクオーターバック(QB)ジョー・バロウは手術を受けたつま先を守るため、靴に特別な装具をつけている。ロサンゼルス・チャージャーズのQBジャスティン・ハーバートは前回の試合で手を骨折したものの、出場を続けようとしている。インディアナポリス・コルツのQBダニエル・ジョーンズもその1人だ。ただし、腓骨を骨折したジョーンズはかつてのチームメイトに助けを求めている。
ジョーンズと共にデューク大学でセンター(C)としてプレーしていたクラーク・ブレットとラインバッカー(LB)としてプレーしていたケビン・ゲスマンは、ジョーンズの脚用に特別な3Dプリントのパッドを製作。そのパッドをジョーンズは直近2試合で着用しており、今のところ気に入っているようだ。
『Associated Press(AP通信)』によると、ジョーンズは現地3日(水)に「本当に仲が良くて賢い友達がいてラッキーだ。全然目立たないし、脚にもぴったり合っている。日曜日にはほとんど気にならなかった」と語ったという。
ジョーンズが最初に友人の助けを借りたのは2018年、骨折した鎖骨を保護するパッドを設計してもらったときだった。その後、彼らは『Protect3D』という会社を立ち上げ、商業的な規模で同じ支援をアスリート向けに提供している。
脚を負傷したとき、ジョーンズは誰に頼ればいいのかはっきりと理解していた。
ジョーンズは「友達のケビンが実際にカンザスシティまで届けてくれたんだ。飛行機に乗って試合に来てくれ、試合後に会うこともできた」と話している。
一見すると腓骨の骨折は重傷であるように思え、1カ月以上の離脱を余儀なくされる可能性もあるケガだ。しかし、チームドクターからプレー継続の許可を得ている上に、コルツがプレーオフ争いの最中にあることも踏まえ、ジョーンズは痛みに対処しながらフィールドに立つことを選んでいる。
「プレーの許可は出ているし、安全だと分かっている」と強調したジョーンズは、「体調は良い。週を追うごとに良くなっていると思うし、できることもどんどん増えている。ケガに注意しながら、チームが勝てる状況を作るためにできることをやっている」と続けた。
ケガを抱えた状態で出場した直近の2試合で、ジョーンズの成績は低下し、重要な場面での存在感も消えてしまった。かつての強みだった機動力は弱点となり、コルツの攻撃力を低下させている。AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)南地区のライバルであるヒューストン・テキサンズに惜敗した試合のパス成功率は51.9%にとどまり、接戦となっているディビジョン争いで逆転のチャンスをテキサンズに与える結果となった。
ジョーンズは日曜日、負傷した脚を守るための特注パッドを身につけながらジャクソンビル・ジャガーズ(8勝4敗)との試合に臨み、2連敗中のコルツ(8勝4敗)を立て直すために力を振り絞ることになる。今シーズンの運命は次の試合にかかっているかもしれない。
【RA】



































