将来の不安がささやかれるもスティーラーズHCトムリンの解雇はないと情報筋
2025年12月08日(月) 12:18
シーズン第13週にピッツバーグ・スティーラーズがバッファロー・ビルズに大敗を喫した後、スティーラーズヘッドコーチ(HC)のマイク・トムリンの未来があらゆる場所で話題になっていた。アクリシュア・スタジアムでビルズとの試合を観戦していたファンからは“トムリンを解雇せよ”とのチャントが上がっていた。
さらに、チームの伝説的なプレーヤーであり、いずれもトムリンと共に第43回スーパーボウルを制したベン・ロスリスバーガーとジェームズ・ハリソンがそれぞれ別の場で、トムリンとスティーラーズは袂を分かつ方がお互いにとって良いかもしれないと話している。
6勝6敗で第14週にボルティモア・レイブンズとのサンデーゲームを迎えていたスティーラーズだが、情報筋の見方では解雇は起こらないとのことだった。そして、スティーラーズはこの試合に勝利している。
スティーラーズはトムリンがNFLで最高のコーチの1人だと知っている。また、トムリンとチームオーナーであるアート・ルーニー、および2007年からコーチを務めてきたこの組織との関係性から、解雇は検討すべき選択肢にも入っていなかったようだ。
情報筋の話によれば、トムリンが2026年にスティーラーズのコーチを務めないのであれば、それはトムリン側の決断によるものだという。報道ではヘッドコーチのトレードの話題が上がるものの、情報筋によれば、実現性は高くない様子だ。
代わりに、トムリンHCが困難な2025年シーズンの後に退く決断をするとすれば、最もあり得るシナリオは、1年の離脱期間を置いて、おそらくメディアの仕事などを行い、その後、再び現場に戻るというものだ。ニューオーリンズ・セインツのヘッドコーチ職を2021年シーズン終了後に退き、2023年にデンバー・ブロンコスに加わったショーン・ペイトンHCと似た道筋だ。
そのリナリオにおいて、スティーラーズが2027年に別のヘッドコーチを据えるとすれば、トムリンが他の仕事を探す許可を与える見返りとして、チームは補償金を受け取ることができる。
シカゴ・ベアーズは去るオフシーズンにベン・ジョンソンを雇う前、トムリンへの関心を示していた。トムリンHCに心惹かれる様子はなく、これを拒絶している。
昨シーズン終了後、トムリンHCは自分のトレードに関心を持つチームに「時間を無駄にしない」よう呼びかけていた。
今季はスティーラーズにとって厳しいものになっている。シーズン第11週に左手首を複数箇所骨折したクオーターバック(QB)アーロン・ロジャースは1試合を血症し、復帰してからも苦戦。チームは過去4戦中3試合を落としている。
ファンのチャントについて尋ねられたトムリンHCは、ファンのフラストレーションは理解していると述べた。
「スティーラーズを応援しているなら、彼ら楽しませることとは勝つことだ。このビジネスをやっている者なら、分かっていることだ。私はそれに敬意を持っている。フラストレーションは理解している。何が事態を動かすのか私は理解しているし、勝利こそが動かしていく」
昨年6月、契約最終年に入っていたトムリンHCは3年の延長契約にサインし、NFLで最も高額が支払われるコーチの1人としての未来を確保している。しかしながら、この契約にはチームオプションが含まれており、2027年シーズンを確定するには3月までにオプションを行使しなければならない。
そうでなれば、トムリンHCは2026年を契約年として迎える。トムリンHCの地位を考えれば、異例のことだ。だからこそ、チームはオプションを行使するだろうと情報筋は言う。
スティーラーズはプレーオフでの勝利がない状態で8年を過ごしてきたものの、トムリン指揮下の18シーズンで負け越したことがない。いくつかの疑問があるにしろ、1人のヘッドコーチの下でこれだけ安定しているのは驚くべきことだ。
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