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QBヤングが再び決定的な活躍を見せてNFC南地区首位に躍り出たパンサーズ

2025年12月23日(火) 13:56

カロライナ・パンサーズのブライス・ヤング【AP Photo/Rusty Jones】

クオーターバック(QB)ブライス・ヤング率いるカロライナ・パンサーズはタンパベイ・バッカニアーズに23対20で逆転勝利し、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)南地区で首位に躍り出ている。

第3クオーターにタッチダウンパスを決めたヤングは、試合終了まで2分30秒を切った場面でパンサーズに逆転フィールドゴールのチャンスをもたらした。その後、新人セーフティ(S)レイサン・ランサムが試合終了間際のインターセプトで勝利を決定づけた。

ヤングは今シーズン、驚異的な勝負強さを発揮している。かつてドラフト全体1位指名を受けたヤングは、第4クオーターまたはオーバータイムで6度の逆転勝利をもたらしており、これはパンサーズのQBが1シーズンに記録した数として2番目の多さだ(2003年シーズンのQBジェイク・デロームが7回で最多、第38回スーパーボウルで敗北)。

チーム公式サイトによると、コーナーバック(CB)ジェイシー・ホーンは「試合を見てもらえば、どんな相手であろうと、俺たちの試合の締めくくり方が分かると思う。接戦で第4クオーターを迎えたとき、特に9番(ヤング)がいると、彼が勝利に導いてくれるんだ。俺たちは粘り強さの上で成り立っているチームだし、最後まで前進し続ける」と話したという。

「まあ、驚いたとは言わないけど、見ていてワクワクするのは間違いない。見ている人たちを引きつけるし、あのプレーはすごかった。でも、それがあいつの真骨頂だ」

ヤングの成績は目を見張るものではなく、パス32回中21回成功、191ヤード、タッチダウン2回というものだったが、試合終盤に決定的なプレーを披露した。第3クオーターにタイトエンド(TE)ジャタビオン・サンダースにタッチダウンパスを通した際には、奇術師のように巧みな動きを見せている。さらに、試合がどう転ぶか分からない状況の中、決定的な第3ダウン残り4ヤードの場面でワイドレシーバー(WR)ジェイレン・コーカーに34ヤードの完璧なロングパスを成功させ、パンサーズを得点圏内に導いた。

ヤングはキャリア通算で12回の決勝ドライブを記録している。1950年以降、25歳未満でこの数字を上回った選手はジャスティン・ハーバート(13回)しかいない。また、最初の3シーズンでヤングを上回る数字を残したのはダック・プレスコット(14回)、マット・ライアン(13回)、そしてハーバート(13回)のみとなっている。

「このグループを本当に誇りに思っている」とヤングは語った。

「パンサーズの一員でいられることを誇りに思う。俺たちの粘り強さは言うまでもないことだ。立ち直り、集中し直す方法を分かっているし、良いときも悪いときも切り替えるようにしている。俺たちには諦める選択肢がない」

「コーチはいつも言っている。最後までやり遂げろとね。俺たちはそれを誇りに思い、チームとしてあらゆる面で貫いている。口だけじゃなくて行動で示し、粘り強く戦い続けるんだ。他のチームで戦うなんて考えられない」

前回の勝利により、パンサーズはNFC南地区の単独首位に立つと同時に、バッカニアーズ戦での5連敗に歯止めをかけた。パンサーズは現時点で、最後にプレーオフに進出した2017年シーズン以来となる8勝を収めている。

シーズン第17週にシアトル・シーホークスに勝利し、バッカニアーズがマイアミ・ドルフィンズに敗れれば、パンサーズの地区優勝が確定するが、そうならなければ、両者はシーズン第18週のリマッチで地区優勝をかけて直接対決に挑むことになる。

「ああ、最高の気分だ。この24時間は最高だろうな」とコメントしたヤングは次のように続けた。

「その後は関係ない。今はシーズン第16週だろ? プレーオフはまだ始まっていない。つまり、やるべきことは山ほどあるし、まだ試合も残っている。繰り返しになるけど、24時間ルールだ。今は勝利を祝うけど、集中し直さなきゃいけないと分かっている」

【RA】