広まるトレードのうわさに「火に油を注ぐ」つもりはないとレイダースDEクロスビー
2026年02月13日(金) 13:05
ディフェンシブエンド(DE)マックス・クロスビーは、自身がラスベガス・レイダースを離れたがっているといううわさに加担するつもりはないようだ。
ポッドキャスト番組『Let’s Go!(レッツ・ゴー!)』でジム・グレイと対談したクロスビーは、自身がラスベガスを去ることに興味を持っているという報道が広まる中、これに対して「火に油を注ぐ」ような真似はしないと語った。
「今は自分にコントロールできること、つまり健康を取り戻すことに集中している」とクロスビーは言う。
「俺にとって重要なのは、娘たちや妻と一緒に過ごし、自分の体をケアすることだけだ。うわさを立てる人間はどこにでもいる」
「今朝はずっとトレーニングをしていたから、ふとスマホを見てみたら、何人もが“これをお前が言ったのか?”って連絡してきたよ。自分ではどうすることもできない。それは選手としてやってきた結果だ。もし俺が正しい行いをせず、今の自分のような人間、あるいは選手でなかったら、周りがこれほど無意味な話に花を咲かせることもなかっただろう。だけど、これが現実なんだ。チームが騒動を抱えていたり、負け越しのシーズンを過ごしていたりすれば、周囲は火に油を注ぎ、物事を特定の方向へ持っていこうとするものだ」
この発言によって、クロスビーが「俺は永遠にレイダースの一員だ」と宣言したことにはならないものの、その言葉にはまだ歩み寄りの余地が残されている。もっとも、プロボウル選出5回を誇るこのスター選手は、自分の発言がどう受け取られようが、まったく気にしていない。
「自分のことは俺自身が一番よく分かっている。何を背負って戦っているかもな」とクロスビーは語る。
「周りが何を言おうが、正直どうでもいい。若かった頃はすごく気にしていたけど、今は知ったことかと思っている。勝手に意見を言えばいいさ。何が起きているかは分かっているし、俺の中には真実がある。状況を分かっていない連中に、わざわざ何度も説明する必要なんてない。そんなことに時間を使うつもりはないんだ」
昨年3月に1億650万ドル(約163億2,006万円)の契約延長にサインしたばかりのスターエッジラッシャーだが、レギュラーシーズン終盤にチームから強制的に戦線離脱させられたことに不満を抱いており、レイダースでの将来は不透明となっている。
スーパーボウル当日、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは、クロスビーが最近受けた膝の手術の影響で、彼の去就に関する決着には時間がかかる可能性があると報じている。
7シーズンを過ごしてきた中で、クロスビーが経験したポストシーズンの試合は、シンシナティ・ベンガルズに敗れた2021年のワイルドカードラウンドの1試合のみ。クロスビーのキャリアにおいて、レイダースが勝ち越しを決めたのはそのシーズンしかない。直近の2シーズンを合わせると、チームはわずか7勝27敗という成績に終わっている。
グレイから何を望んでいるのかと単刀直入に問われたクロスビーは、意味のある試合でプレーすることが最優先だと答えた。一方で、負けが込むことで生じる雑音に振り回されず、フットボールだけに集中できる環境も求めているとつけ加えた。
「たくさんの目標があるけど、何より勝ちたい」とクロスビーは切り出し、こう続けた。
「結局のところ、重要なのはそれだけだ。とはいえ、精神的に100パーセント自分らしくいられる場所にいることも大事。俺はただフットボールに集中したい。それが心から望んでいることだ。俺を知る人間なら、俺が仕事とフットボールにすべてを捧げていると分かっているはずだ。ただフットボールをして、放っておいてほしいだけ。それだけだ。それが理解できない連中は、俺のことを何も分かっちゃいない。周りは好きなことを言えばいいさ。正直言って、フットボールをプレーして試合に勝つこと以外、どうでもいい。俺は毎日、人生のすべてをこのスポーツに捧げている」
「毎朝ここに来ている。4時55分にアラームが鳴って、35分かけて車を走らせて、誰もいない暗い施設に通う。チームを助けるため、そして自分自身のために、毎日同じことを繰り返しているんだ。周りは好きなだけ言えばいい。“Twitter(ツイッター/現X)”で騒ごうが、そんなくだらない話の半分も目に入っちゃいない。さっきも言った通り、半分以上は俺にとっても初耳なニュースばかりだ。ただフットボールをすること、それだけを考えている」
この件に決着がつくまで、オフシーズン中はずっとクロスビーの去就が話題に上ることになるだろう。彼ほどのレベルの選手が優勝争いに絡むチームに移籍すれば、そのシーズンの勢力図を塗り替えるくらいの影響力がある。トレードが成立すれば、レイダースはロースターの多くの穴を埋めるために必要な、巨額の対価を手にすることができるかもしれない。しかし、新しく加わるどの選手も、特に短期的にはクロスビーほどのインパクトをもたらすことは難しいだろう。
新ヘッドコーチ(HC)クリント・クビアックは、スターパスラッシャーであるクロスビーをチームに引き留めたいという意向を表明している。スーパーボウル制覇を成し遂げたばかりのコーチなら、レイダースはすぐに立て直せるとクロスビーを説得できるかもしれない。それが叶わなければ、かつて万年負け越しチームのスター選手として再建に嫌気がさしたクオーターバック(QB)マシュー・スタッフォードと同じように、ついに強硬手段で脱出する道をクロスビーも選ぶかもしれない。
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