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WRエバンスが12年間にわたるバッカニアーズ時代に終止符、49ersと契約へ

2026年03月10日(火) 10:41

タンパベイ・バッカニアーズのマイク・エバンス【NFL】

マイク・エバンスが2つ目のスーパーボウルリング獲得を目指し、NFLキャリアで初めて新天地に移ることになった。

現地9日(月)、スターワイドレシーバー(WR)のエバンスがサンフランシスコ・49ersと3年契約を結ぶと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポート、トム・ペリセロ、マイク・ガラフォロが状況を知る人物の話をもとに報道。

キャリア最初の12シーズンをタンパベイ・バッカニアーズで過ごしたエバンスは、殿堂入り級のキャリアを築くとともに、2020年シーズンのスーパーボウル制覇にも貢献した。2025年にケガで勢いを断たれるまで、11シーズン連続で1,000ヤード以上を記録し、NFL史上最長タイ記録(ジェリー・ライスと並ぶ)を達成。また、キャリア1年目から続く1,000ヤード超えシーズンの連続達成数としてNFL記録を樹立した。さらに、エバンスは通算タッチダウンキャッチ数(108回)でNFL歴代10位(1チームでの記録としては6位)にランクインしている。

エバンスの代理人であるデリック・ギルモアは月曜日に発表した声明で「タンパベイでの素晴らしい12シーズンを経て、マイク・エバンスはキャリアの最終段階で新たな挑戦をしたいという思いを抱いた」と述べた。

「マイクはバッカニアーズの組織、グレイザー家、コーチ陣、チームメイト、そして特にドラフト指名された日から支えてくれたタンパベイのファンに対して、計り知れない愛情と敬意を抱いている。タンパは彼にとって永遠の故郷であり、共に成し遂げたすべての成果を心から誇りに思っている」

オフシーズンを迎えるにあたり、1つのチームで100回以上のタッチダウンレシーブを記録した後に移籍した選手は、ライスとクリス・カーターだけだったが、そこにエバンスが3人目として加わることになった。

バッカニアーズは声明で次のようにつづっている。

「マイク・エバンスのような伝説的な選手に別れを告げるのは決して容易ではないが、私たちは今日、彼がバッカニアーズの一員として過ごした素晴らしい12年間で成し遂げたすべてのことに対して、感謝の気持ちでいっぱいだ。いずれ再び集まり、彼が成し遂げた数々の功績を称え、殿堂入りが確実なキャリアを祝福することを楽しみにしている」

2025年は脳しんとうと鎖骨のケガで9試合を欠場し、キャリア最低となるレシーブ30回、368ヤード、タッチダウン3回という数字にとどまったエバンスだが、相手ディフェンスにとっては依然として厄介な存在であり、NFLでも数少ない真のXレシーバーの1人だ。ベテランとなりかつてほど俊敏ではないかもしれないが、約196cmの身長と年齢を感じさせないボディコントロール能力を生かしてライン際で勝負したり、自分より小柄なディフェンダーの上でボールをつかんだりすることができる。そして、カイル・シャナハンHC(ヘッドコーチ)のシステムでは深い位置でのディグルートで活躍するはずだ。

49ersはジャワン・ジェニングス、ケンドリック・ボーン、スカイ・ムーアがフリーエージェント(FA)となるうえに、ブランドン・アイユークの状況が不透明となっている中で、WR陣の補強が必要となっていた。49ersはエバンスの加入により、才能はあるが負傷中のリッキー・ピアソルやスロットのデマーカス・ロビンソンと組ませる大柄な選手を手に入れることになる。

エバンスの退団は、代理人が市場を探ると明かした瞬間から差し迫っているように感じられていた。この数年間、エバンスの退団に備えて計画を立てていたバッカニアーズは、フリーエージェントではなく引退による退団を想定していたと見られるが、他の部分の補強が必要な中でエバンスに見合うオファーを出すことができなかった。

バッカニアーズは、ケガからさらに1年が経過したクリス・ゴッドウィンや、シーズン終盤に失速したものの2年目の飛躍が期待されているエメカ・エブカ、ディープスレットのジェイレン・マクミランと共に前進する。さらに、2025年に貴重な出場機会を得たテズ・ジョンソンやキャメロン・ジョンストンも擁しているため、バッカニアーズのWR陣は盤石だと言える。

エバンスの退団はバッカニアーズにとって感情的につらいものとなるだろう。一方、前に進むことで補強が必要なポジションで優先度の高いタイトエンド(TE)のケイド・オットンを残留させたり、ランニングバック(RB)ケニス・ゲインウェルを加えたりすることができるのかもしれない。

【RA】