チーフスでの14年目に向けた「モチベーション」はテイラー・スウィフトのおかげと語るTEケルシー
2026年03月11日(水) 13:02
カンザスシティ・チーフスのタイトエンド(TE)トラビス・ケルシーが14年目のシーズンに向けて現役を続行するのは、テイラー・スウィフトから得たインスピレーションがなければ実現しなかったかもしれない。
ケルシーの婚約者であり、世界的に著名なスウィフトは、音楽界であらゆる金字塔を打ち立ててきた。一方でケルシーも、14年目のシーズンを待たずして資格取得1年目での殿堂入りが確実視される存在だ。しかし、ケルシーが現地10日(火)放送の『ESPN』の番組『The Pat McAfee Show(パット・マカフィー・ショー)』で語ったところによれば、キャリアを通じて自らを刷新し続けるスウィフトの姿を見て、自分もまだフットボールにおいてやり残したことがあると気づいたという。
「間違いなく、俺たちは自分たちの仕事に対して同じ愛情を抱いている。幸運なことに、お互いに選んだ職業において子どもの頃からこうした情熱を持ってきた」とケルシーは語った。
「彼女が挑戦し続け、新しい歌詞の題材を見つけ、新しいメロディなんかを生み出し続ける姿を見るのは、本当に素晴らしいことだ。その上、彼女が今も自分の仕事に対して愛情と喜びを持ち続けているのを目の当たりにしている」
長年多忙を極めながらも走り続ける未来の妻の姿を見て、ケルシーが仕事を続けたいと思い直すのに時間はかからなかった。
「ああ、もちろん、それはモチベーションになる」とケルシーは言う。
「それは誰が見ても刺激を受けることだ。自分の婚約者ならなおさらだし、自分の将来がどうなるのかを見極めようとしている今の俺にとってはね。あんな姿を見せられたら、間違いなくこう思うよ。“俺もまだ終わっちゃいないぜ”ってな。まだ頭の中にアイデアはあるし、このゲームを戦い抜くためのエネルギーも残っている」
その情熱が途切れないのは、クオーターバック(QB)パトリック・マホームズの膝の負傷や、2025年シーズンの6勝11敗という衝撃的な結果を受けてもなお、チーフスがそのまま屈するつもりはないとケルシーが確信しているからでもある。ケルシーが2026年シーズンに現役続行を決めたことが判明したのと同じ日、チーフスはランニングバック(RB)ケネス・ウォーカー三世と契約した。ウォーカーは、シアトル・シーホークスがニューイングランド・ペイトリオッツを下したスーパーボウルで優勝を飾り、MVPに輝くパフォーマンスを見せたばかりだ。
「もう一度頂点を目指すぜ。チーフスも動いているしな」とケルシーは語った。
「(ジェネラルマネジャー)ブレット・ビーチと(ヘッドコーチ)アンディ・リードがスーパーボウルMVPを連れてきたんだ。最高だろ?」
ケルシーは、フィールドに戻りたいと気づくまでに時間はかからなかったと認めている。昨シーズンの幕切れは厳しいものだったかもしれないが、オフシーズンに入ったことで素早く気持ちを切り替えることができたようだ。
「正直言って、決断するまでの時間はかなり短かったし、チーフスも俺の考えをずっと分かってくれていた」と、ケルシーは2026年シーズンの現役続行を決めたことについて話している。
「いつだって一度立ち止まって、息を整え、シーズン中の感情を落ち着かせる必要がある。それから体の状態を確認するんだ」
「でもな、俺は今でもこのゲームを愛している。仕事場へ行き、パッドを身につけ、激しい練習を積んで、プレーすることが大好きなんだ。俺にとって最高のチャンスは、もう一度チーフスでプレーして、パット・マホームズやリードHCと共に再び頂点を狙うことだ。(攻撃コーディネーターの)エリック・ビエネミーも戻ってきた。カンザスシティには俺が心から愛する要素がたくさんある。彼らと一緒にまたチーム施設へ戻るのが待ちきれない」
ケルシーは、2018年から2022年までチーフスの攻撃コーディネーター(OC)を務めたビエネミーとの再タッグについても、スウィフト流の視点で捉えている。スウィフトは自身の音楽の中に“イースターエッグ”と呼ばれる過去への言及や隠されたメッセージを忍ばせることで知られているが、ケルシーもその手法の重要性を理解していた。もっとも、彼女の企業秘密を明かしすぎないようには配慮している。
「実はテイラーと付き合い始めてから、イースターエッグが何なのかを理解し始めたんだ」と、1月22日にビエネミーがチーフスに復帰した際の発言について問われたケルシーは答えた。
「そういうものをあちこちに散りばめておくと、みんなが気づき始めるのさ。ああ、あれはうっかり口が滑っただけ。自分がそんなことを言ったなんて気づきもしなかったよ」
ケルシーはその点については言葉を濁したが、チーフスの栄光への復活については率直に語っている。ただし、現時点ですぐに世界を相手に戦う準備ができているわけではない。「ガレージでビールを飲みすぎた」からだという。それでも、体を適切な状態に戻せば、水面下で巻き起こりつつある嵐に立ち向かう準備はできているとケルシーは言う。
「現役続行を決めた最大の理由は、俺たちがこれまで以上にハングリーにならなければいけないと感じたことだ」とケルシー。
「パットやリードHC、それに仲間たちと話していると、今の状況を打破しようとする強烈な闘争心がひしひしと伝わってくる。その精神性自体が、シーズン中に求められるレベルまで自分を高めようとするモチベーションにすでになっているんだ」
それと、支えてくれる妻の存在だ。
【R】



































