評価回復を目指す中、ホールドアウトは「一度も考えなかった」とラムズWRナクア
2026年07月31日(金) 09:56
ロサンゼルス・ラムズとの新人契約の最終年を迎えるワイドレシーバー(WR)プカ・ナクアは、トレーニングキャンプをホールドアウトしようと考えたことは一度もないと明かしている。
オールプロ選出経歴を持つナクアは、金銭的な理由があったとしてもフットボールから離れることができないほど、日々の鍛錬を大切に思い、それを必要としているようだ。
ラムズにおける自身の立場が1年前ほど盤石なものではないことも理解しているナクアは、オフシーズン中の失敗で揺らいだ評価を取り戻すための最善の方法は、充実した夏を過ごすことだと考えている。
現地29日(水)、ナクアはロヨラ・メリーマウント大学で行われた4回目の練習でクオーターバック(QB)マシュー・スタッフォードとの連携を繰り返し披露した後、「フットボールという競技は自分にとって安心できる場だと思うし、俺はそれを楽しんでいる」と語った。
ナクアは冬に自身がラムズにもたらした騒動について責任をとったと話している。ナクアがレシーブ数でリーグトップに立った昨シーズン、ラムズはNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップゲームまで勝ち進んだ。
昨年12月、ナクアはインターネットのライブ配信に出演した際に意図せず反ユダヤ主義的な固定観念を連想させるジェスチャーをしたことについて正式に謝罪した。その後3月には、大晦日に行われたパーティー中にナクアから反ユダヤ主義的な発言をされ、肩をかまれたと主張する女性から訴えを起こされている。
ナクアは今季にリーグから出場停止処分を受ける可能性があるが、ラムズやNFLとの話し合いは、家族との厳しい話し合いに比べれば大したものではなかったとしている。
「このオフシーズンに起きた出来事の中には、自分自身が思う本当の自分や母が教えてくれた生き方を正確に反映していないものがあった」とナクアはコメント。
「母とはちゃんと話し合った。謝るだけじゃなくて、母から応援していると言ってもらうためにね。それに、兄弟たちは自分にとって最大の批判者だと思う。成長するために厳しい話し合いも愛情のこもった話し合いもした」
ラムズで3シーズンにわたって活躍し、NFLで最も高額な契約を結ぶWRの1人となる見込みだったナクアにとって、公の場での失態はタイミングの悪いものだったと言えよう。次に結ぶ契約はナクアにとって初の大型契約となる。2023年ドラフト5巡目で指名されたナクアの4年間の新人契約の総額はわずか400万ドル強だった。
しかし、それはナクアがホールドアウトを考えなかった理由の一つにすぎない。
「ここに来て、自分のロッカーに背番号12のジャージーが掛けられているのを見ることを当たり前のことだとは決して思っていない」とナクアは語った。
「このチームの仲間たちと一緒にいると、オフシーズンに連絡をくれて寄り添ってくれたみんなのことを思い出す。ミーティングルームにいるときも、フィールドにいる仲間たちとの間に感じるつながりの深さを思うと、あいつらと一緒にフィールドに出たくないなんて考えは決してよぎらない」
ナクアは、ラムズとは新契約交渉の現状について“あまり話し合いをしていない”としている。ヘッドコーチ(HC)ショーン・マクベイはナクアの今後の振る舞いと最終的な契約交渉を結び付けることを避けつつ、次のように述べた。
「そういう形でいい話をちらつかせるようなことはしたくない。彼の心構えが正しいからこそ、正しい行動をとろうという意欲が湧いてくるのだと思う。彼は素晴らしい選手であり、人間としても成長し続けているから、契約のことは自然とうまくいくはずだ。私は彼のことが大好きだし、彼の心構えも、ここまでの成長も高く評価している。私たちはあらゆる段階で彼を支えていくつもりだ」
ラムズはナクアだけでなく、2023年ドラフトで指名した他の4人の先発選手――ラインバッカー(LB)バイロン・ヤング、ディフェンシブエンド(DE)コビー・ターナー、レフトガード(LG)スティーブ・アヴィラ、ライトタックル(RT)ウォーレン・マクレンドンJr.――との契約をまとめる緊急性について、公の場で明言を避けてきた。彼らはいずれもホールドアウトすることなく、キャンプに参加している。
「どうなるかは分からないが、できれば全員を残したいと思っている」と強調したマクベイは「彼らのこの状況に対する向き合い方には本当に感心している。私はこのチームが大好きだし、彼らがそうした姿勢を示してくれていることに感謝している」と続けた。
記事提供:『The Associated Press(AP通信)』
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