カーディナルスで17年間にわたる輝かしいキャリアを築いたラリー・フィッツジェラルドが現地土曜日に殿堂入りへ
2026年08月05日(水) 13:50
ラリー・フィッツジェラルドはNFLのスーパースターになることを志す20歳の若者として、アリゾナ・カーディナルスに入団した。
そのフィッツジェラルドがまず覚えなければならなかったのは洗濯のやり方だった。
リーグ史上最も偉大かつ最も多くの実績を残したワイドレシーバー(WR)の1人として、フィッツジェラルドは現地8日(土)にオハイオ州カントンでプロフットボールの殿堂入りを果たす。フィッツジェラルドにとって、17年間にわたる輝かしいキャリアで唯一所属したカーディナルスで最も気に入っている瞬間は、必ずしも2008年シーズンにおける予想外のスーパーボウル進出や、プレーオフでの勝利、あるいは個人的に活躍した場面ではない。
むしろ、フィッツジェラルドが覚えているのは、マーク・アールマイヤーとスティーブ・クリステンセンという2人の用具担当者と一緒に服を畳み、自分の下着を自分で洗える大人になる方法を学んだ瞬間だ。
2004年ドラフト全体3位指名を受けたピッツバーグ大学出身のフィッツジェラルドにとって、それは華やかな出来事ではなかったが、本人はそれ以外の形を望んでいなかった。
フィッツジェラルドは「裏にある大きな業務用の洗濯機と乾燥機でやっていた」と振り返っている。
「大学に入ったときは母親が洗濯をしてくれていて、その後は彼女にやってもらっていた。アリゾナに来てからは自分でやり方を覚えなきゃいけなくて、彼らは本当に大きな助けになってくれたんだ」
「そういうことこそ、振り返ったときに感謝の気持ちが湧いてくる。彼らが自分のためにそこまでしてくれたことにね。彼らにはそんなことをする義務なんてなかったんだから」
フィッツジェラルドのカーディナルスへの愛情――そしてその逆もまた然り――は、個人としては多くの成功を収めた一方で、チームとしては浮き沈みの激しい在籍期間を通じて、決して揺らぐことはなかった。最も輝かしい瞬間は2008年のポストシーズンに訪れ、フィッツジェラルドはプレーオフでの4試合で圧倒的な活躍を見せてレシーブ30回、546ヤード、タッチダウン7回を記録した。
546ヤードというのは、単一のポストシーズンにおけるレシーブヤードとして、現在もNFL最多記録となっている。
フィッツジェラルドは「20歳で入団し、キャリアを通じて同じ組織で過ごせるのは、本当に恵まれている。これはお互いの意思があってこそ成り立つことだ。オーナーが選手を残したいと思う必要があるし、選手側も残りたいと思う必要がある」と語った。
身長約191cm、体重約99kgと屈強な体格を誇ったフィッツジェラルドは、そのサイズとスピードを武器に、キャリア通算で1万7,492ヤードを記録。これは、ジェリー・ライスに次いでNFL史上2番目に多い数字だ。フィッツジェラルドはレシーブ数(1,432回)でも歴代2位につけ、タッチダウンレシーブ数(121回)では6位にランクインしている。また、プロボウルに11回選出され、2008年シーズンにはオールプロにも選ばれた。
さらに印象的なのは、カーディナルスには常にスタークオーターバック(QB)がいたわけではないにもかかわらず、フィッツジェラルドがこれほどの成績を残したことだ。
殿堂入りを果たしているカート・ワーナーやカーソン・パーマーは間違いなく一流クオーターバックに数えられるが、17年間でフィッツジェラルドに少なくとも1回のパスを通したクオーターバックは計22人に上る。その中には、ジョン・ナバー、ブライアン・セント・ピエール、マックス・ホール、リチャード・バーテル、ライアン・リンドリー、ブレット・ハンドリーなど、さまざまなチームを渡り歩いた選手たちも含まれていた。
フィッツジェラルドが最後にプレーした2020年シーズンは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、無観客、あるいは観客数を大幅に制限した中で行われた。常に謙虚なスーパースターだったフィッツジェラルドは、引退を正式に表明することなく、NFL史上屈指のワイドレシーバーとしてのキャリアに静かに幕を下ろした。
それから6年の時を経て、フィッツジェラルドはカントンでリーグ史上最高の選手たちの仲間入りを果たすことになった。6月1日に71歳の父親を亡くした彼にとって、この夏は喜びと悲しみが入り混じったものとなっている。父のラリー・フィッツジェラルドSr.は長年、ミネソタでスポーツ記者として活動していた。それは、息子がアリゾナで取材する記者たちと自然に接することができた理由の1つだった。
今週末は、フィッツジェラルドのフィールド上での偉業を称えるとともに、カーディナルスを代表する選手としてそこでの日々を心から愛した選手に敬意を表す機会となるだろう。
「素晴らしい瞬間というのは、必ずしもスーパーボウルやプレーオフゲームで訪れるわけじゃない」と語ったフィッツジェラルドは次のように続けている。
「仲間たちと昼食をとりながら交わす会話。チームメイトが結婚し、子どもが生まれ、家族が増えていくさまを見ること。仲間が新契約を結ぶ瞬間や、練習生からフリーエージェントになり、先発選手へと成長していく姿を見ること。仲間の成長とその過程を見届けること」
「そういう部分こそ、本当に恋しくなるものなんだ」
【RA】



































