2026年シーズンは悪役を引き受ける構えのラムズ、「他のチームはきっと俺たちを嫌っている」
2026年09月08日(火) 13:19
ドジャー・スタジアムでは試合開始前、俳優ジェイソン・ベイトマンがナレーションを務めるプロモーション映像が流れる。その最後は、映画『Scarface(スカーフェイス)』のせりふをアレンジした次の言葉で締めくくられている。
「お前たちには俺たちのようなチームが必要なんだ。指をさして、“あいつらが悪者だ”と言えるようにな」
同じロサンゼルスを本拠地とするNFLのラムズも、2026年シーズンを迎えるにあたり、同じく悪役を進んで引き受けようとしている。
ラムズのセーフティ(S)クエンティン・レイクは『Los Angeles Times(ロサンゼルス・タイムズ)』に対し、「他のチームはきっと俺たちを嫌っている」と語った。
「俺たちをNFL版のドジャースみたいに思っているんだろう」
2026年のラムズが他チームから嫌われるのには、それなりの理由がある。クオーターバック(QB)にはNFLの現MVPであるマシュー・スタッフォードを擁し、大型トレードで昨季の最優秀守備選手賞に輝いたディフェンシブエンド(DE)マイルズ・ギャレットを獲得した。さらに8月末には、オールプロのディフェンシブタックル(DT)アーロン・ドナルドが引退を撤回して現役復帰している。
ドリームチームと呼ぶほどではないかもしれないが、ドジャースのように豊富なタレントをそろえたチームであることは間違いない。そして、目指すのはロンバルディトロフィーだけだ。NFLの頂点に立つという明確な目標を掲げている以上、それを達成できなければ失敗とみなされるだろう。
DTコビー・ターナーは「自分たちが掲げる目標を達成するために新たな戦力を加えられるチームの一員であることは特別だ」とコメントしている。
オフシーズンに積極的な補強を行い、大きな期待を背負って新シーズンを迎えたチームは、ラムズが初めてではない。2011年のフィラデルフィア・イーグルスも同様の方針を取り、QBヴィンス・ヤングはチームを“ドリームチーム”と表現した。しかし、イーグルスは8勝8敗に終わり、その呼び名にふさわしい結果を残せなかった。
2019年のクリーブランド・ブラウンズはワイドレシーバー(WR)オデル・ベッカムを加え、トレードでエッジラッシャーのオリビエ・バーノンを獲得。新シーズンの注目チームとして主要誌の表紙を飾ったものの、最終的には6勝10敗という期待外れの成績に終わっている。
ただし、ラムズはそれらのチームとは異なる。すでにスーパーボウルまであと一歩のところに迫っているからだ。2025年のラムズはNFLで最も力のある2チームの一つと目され、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップゲームに進出したものの、後に第60回スーパーボウルを制するシアトル・シーホークスに敗れた。
その敗戦後、ジェネラルマネジャー(GM)のレス・スニードはチーム最大の弱点を補強した。トレードでコーナーバック(CB)トレント・マクダフィーを獲得し、カンザスシティ・チーフスでマクダフィーとチームメートだったジェイレン・ワトソンも加えて、セカンダリーを再構築している。その後、ギャレットもトレードで獲得し、この補強がドナルドの現役復帰を促すことにもなった。
スーパーボウル制覇を目指す戦力は整った。あとは、前評判に見合うチームであることを証明しなければならない。その挑戦は現地11日(金)【日本時間同】にオーストラリアで行われるサンフランシスコ・49ers戦から始まる。
ヘッドコーチ(HC)ショーン・マクベイは次のように話した。
「結局のところ大事なのは、どうやってチームとして一つになるかだ。ただ、ロースター全体を見れば、特別な選手がそろっていることは否定できない」
【R】



































