RBケネス・ウォーカー三世がチーフス初戦でブロンコス守備陣を圧倒
2026年09月16日(水) 11:39
ランニングバック(RB)ケネス・ウォーカー三世は、カンザスシティ・チーフスでの初戦から期待通りの活躍を見せた。
停滞していたラン攻撃を立て直すため、オフシーズンに加入したウォーカーは、デンバー・ブロンコス守備陣を相手に60ヤードのタッチダウンを含む173ランヤードを記録。さらに、キャッチ3回で18ヤード、タッチダウン1回を加え、現地14日(月)夜に31対10の勝利に貢献した。
力強さ、タックルを振りほどく能力、そして一気にタッチダウンまで走り切れる爆発力。ウォーカーの持ち味は、これまでクオーターバック(QB)パトリック・マホームズの並外れたプレーに頼りすぎていたオフェンスを大きく変えた。
チーム公式サイトによると、マホームズは試合後、次のように語ったという。
「最初の記者会見で言っただろう。みんなに今年のオフェンスは何が違うかと聞かれて、俺はK9(ウォーカー)だと答えた。本当にそれだけのことだ」
「彼は走れるし、パスも捕れる。ビッグプレーになると読んでいたあのプレーでは、パスが少し強かった。でも、彼にはタックルの間を力強く走り抜け、外に切り返せばそのまま走り切るスピードもある。それは特別な能力だし、これからも彼を生かしていくつもりだ」
ウォーカーは173ランヤードと191スクリメージヤードを記録し、いずれも自己最多を更新した。シアトル・シーホークスではザック・シャルボネと出場機会を分け合っていたが、チーフスでは主力RBとしてすんなりとチームになじんでいる。
ヘッドコーチ(HC)アンディ・リードは「ヤードを稼ぐことが求められる中で、彼は素晴らしいプレーを見せてくれた。期待していた通りの活躍だった」と話している。
「中心となってボールを任され、その役割を見事に果たしてくれた。それに、(RB)エメット(ジョンソン)も出番を得たときには良い仕事をしてくれた。2人とも接触を受けてもバランスを崩さない能力が驚くほど高く、タックルを受けてからも多くのヤードを稼いでいた。そういう選手がいるのは特別なことだ」
昨季、シーホークスの選手としてスーパーボウルMVPに輝いたウォーカーは、その勢いを今季も維持している。『NFL Research(NFLリサーチ)』によると、191スクリメージヤードは前年のスーパーボウルMVPがシーズン第1週に記録した数字として史上最多だという。殿堂入りしているジェリー・ライスが1989年に記録した180ヤードを上回った。また、自己最多の173ランヤードは、NFL経験のある選手が新天地での初戦に記録した数字として歴代2位。2008年にアトランタ・ファルコンズでの初戦で220ヤードを走ったマイケル・ターナーに次ぐ記録となった。
とりわけ注目すべきなのは、173ランヤードが、マホームズの先発した試合で一人の選手が記録した最多の数字でもあることだ。
マホームズが先発を務めるようになってから、チーフスは長らくラン攻撃にそれほど重きを置いてこなかった。その間、シーズン1,000ランヤードを達成した選手は一人もおらず、ここ数シーズンは効率も低迷していた。ウォーカーの加入はその状況を瞬く間に変えた。
ビッグプレーを生み出せるウォーカーの存在は、チーフスのオフェンスを一変させる。『NFL Pro(NFLプロ)』によると、この試合でのランヤードは期待値を101ヤード上回り、相手のタックルミスを14回も誘った。60ヤードのタッチダウンでは試合を決定づけるスピードを披露するなど、持ち味を存分に発揮している。
ウォーカーは60ヤードのタッチダウンについて、次のように振り返った。
「同じプレーを何度か使っていた。相手が内側に詰めてくるのは分かっていたから、その動きに合わせて外に切り返した。コーナーバックと1対1になったけど、スピードで振り切って、あとはそのまま走り抜けた」
この60ヤードのランは、デイミエン・ウィリアムスが91ヤードと84ヤードのタッチダウンランを決めた2019年以来、チーフスで最長となった。過去2シーズンのチーム最長は、ワイドレシーバー(WR)ゼイビア・ワーシーが記録した35ヤードだった。
チーフスはウォーカーをランで23回、キャッチで3回、計26回ボールを託している。すべてのダウンで起用できる選手だという信頼を、出番の多さで示した形だ。
ウォーカーはこの起用について、「すごく大きな意味がある。信頼してくれているということだからね。それを感じられるのはうれしい」と話している。
ドラフト外新人のカリル・ベンソンをレフトタックル(LT)で先発させたチーフスは、ランを軸に攻めることが、若いブロッカーの負担を軽減する最も堅実な方法だと考えていた。結果的にそれがオフシーズンに見直した攻撃方針にもぴたりとはまった。
マホームズは「オフェンシブラインは、この守備陣を相手に自分たちのペースをつくろうと意気込んでいたし、実際にそれをやってくれた」とコメント。
「だから、特に序盤はパス攻撃が思い通りにかみ合わなかったけど、ラン攻撃によって、試合を通じてどうボールを前に進めていくかという方向性が定まった」
【R】



































