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【2016年第14週】レイブンズの猛攻を振り切ってペイトリオッツ勝利

2016年12月13日(火) 15:26


ニューイングランド・ペイトリオッツのレギャレット・ブラント【AP Photo/Steven Senne】

現地12日(月)、第14週のマンデーナイトフットボールはボルティモア・レイブンズ対ニューイングランド・ペイトリオッツのライバル対決が行われた。AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)東地区と北地区のトップ同士がぶつかった試合は、400ヤード以上を投げる活躍を見せたクオーターバック(QB)トム・ブレイディ率いるペイトリオッツが30対23でレイブンズに競り勝ち、今季11勝目を手に入れている。負けたレイブンズは首位陥落、AFC北地区2位に後退した。

第1クオーター序盤、ペイトリオッツのパンター(P)ライアン・アレンが敵陣1ヤード地点へのパントを成功させた直後のプレーで、ディフェンス陣がセーフティを決めてペイトリオッツが先制。その後はレイブンズ攻撃陣にフィールドゴールレンジまで攻め込まれるも、ラインバッカー(LB)シェイ・マクレリンがライン陣を飛び越えてフィールドゴールキックをブロックし、守備陣の奮闘が光る。ペイトリオッツのQBブレイディもクオーター中盤になって調子を上げ、WRジュリアン・エデルマンへの28ヤードパスを通して敵陣までマーカーを進めると、同ドライブの最後はランニングバック(RB)レギャレット・ブラントが今季14度目のタッチダウンランを走ってペイトリオッツに追加点をもたらした。

エースタイトエンド(TE)のロブ・グロンコウスキーをケガで欠くペイトリオッツ攻撃陣は、ラン攻撃とパス攻撃を見事に駆使しながらレイブンズ守備陣を苦しめる。ブレイディは第2クオーターに入ってもRBジェームス・ホワイトに61ヤードパスを通すなどして好調をキープし、ドライブの最後はジョージア大学出身の新人WRマルコム・ミッチェルへの6ヤードパスを通してタッチダウンを収める。対象的にレイブンズ攻撃陣は相手ディフェンスを攻め崩せず、QBジョー・フラッコがセーフティ(S)デビン・マッコーティにインターセプトを奪われてしまうなど、リズムをまったく作れないまま時間が経過した。それでも、前半終了前に何とか敵陣までボールを進めたレイブンズがフィールドゴールを成功させ、スコアを16対3として前半を折り返す。

第3クオーターに入ってもペイトリオッツは攻撃の手を緩めることなく、ブレイディからWRクリス・ホーガンへの28ヤードで敵陣に攻め込むと、続けてTEマーテラス・ベネットがブレイディの19ヤードパスをエンドゾーンでつなげてタッチダウンし、リードを広げる。しかし、ペイトリオッツはクオーター中盤に、コーナーバック(CB)サイラス・ジョーンズがパントボールに足で触れてしまい、キャッチに失敗。プレーはそのまま続行し、結果的に敵陣3ヤード地点でレイブンズがリカバーに成功する。ここでフラッコからTEダレン・ウォーラーへの3ヤードパスが通り、レイブンズがタッチダウン。レイブンズはその直後にも、キックオフリターンの際にペイトリオッツのWRマシュー・スレイターからファンブルを誘い、再度、敵陣でリカバーして点差を縮めるチャンスを作った。フラッコが落ち着いてRBケネス・ディクソンへの8ヤードパスを通してタッチダウンを成功させている。

最終クオーターでもレイブンズ攻撃陣はフラッコからWRブレシャド・ペリマンへの47ヤードパスなどで敵陣へと前進し、キッカー(K)ジャスティン・タッカーの38ヤードキックで3点差まで詰め寄る。しかし、敵の勢いに飲み込まれまいと躍動するペイトリオッツは直後のドライブ最初のプレーでブレイディからホーガンへの79ヤードパスが通り、簡単にタッチダウンを決めて再びレイブンズを引き離す。試合時間2分7秒を残してタッカーのフィールドゴールでまた一歩近づいたレイブンズだったが、その後は試合終了までブラントの力強いランを止められず、ボールを取り返せずに試合は幕を閉じた。

ペイトリオッツQBブレイディはパス38回中25回成功、406ヤード、3タッチダウン、1インターセプト、キャリア9度目の400ヤードゲームを記録してチームに白星を引き寄せている。WRホーガンはレシーブ5回、129ヤード、1タッチダウンの大活躍。ディフェンス陣もセカンダリーを中心に相手のパス攻撃を抑えて勝利に貢献した。

レイブンズQBフラッコはパス52回中37回成功、324ヤード、2タッチダウン、1インターセプトで試合を終えている。RBディクソンはキャリー11回、39ヤードを走ったのに加え、レシーブ8回、42ヤード、1タッチダウンをマークした。