「勝てないことに疲れた」とバイキングスHCジマー
2016年12月15日(木) 09:47ミネソタ・バイキングスのヘッドコーチ(HC)マイク・ジマーが最近のチームパフォーマンスに関してここまで言うとは誰も想像していなかっただろう。ジマーは負傷者の続出によって戦力を削がれたチームがほとんど機能を果たしていないと嘆いた。
地元紙『Star-Tribune(スター・トリビューン)』に対してジマーは「負けすぎだ。もう疲れた。負けるのにはうんざりだ。ペナルティの多さにも飽き飽きする。勝つ力はあるのにそれを発揮できないのは何なのだろうか。もういい。もう我慢しきれない」と心境を明かしている。
ジマーはここ3試合の間、常に励ましを受けていたと語った。バイキングス攻撃陣はデトロイト・ライオンズ戦、ダラス・カウボーイズ戦のいずれの試合でもボールをこぼしている。それぞれの試合はフィールドゴールの差、つまり、3点差以内での敗戦だ。バイキングスは今週末、インディアナポリス・コルツ(6勝7敗)と対戦し、この試合に勝てば2連勝となる。
予想されるように、残りの全試合に勝利を収めなければジマーが満足することはないだろう。10勝6敗でシーズンを終えることで、リーグ最高クラスの守備陣を引っ提げてプレーオフに挑戦し、勝利を収める可能性が高まるのだ。
ジマーの内心では、口にしているよりもチームに誇りを持っているはずだ。自らをも含む負傷者の連続にもかかわらず、ジマーのチームは与えた得点数の少なさでリーグ1位、与えたヤード数の少なさもリーグ1位だ。また、ファーストダウンでは4位、パスヤード数は3位、アテンプト平均の合計パスヤード数も2位をマークしている。今後、負傷者も復活してメンバーが万全な状態に戻れば、バイキングスは今シーズン終了後も常に上位を狙えるチームであることは間違いない。
ランニングバック(RB)エイドリアン・ピーターソン復帰がチームにとって心強いものとなるのは確かだ。バイキングスの選手たちはすでにピーターソンの近い復帰に心躍らせている。ピーターソンは再来週のグリーンベイ・パッカーズ戦に出場するつもりだと自身の口で語ったが、たとえシーズン中に復帰しようが、このチームはジマーが示しているように多くの問題を抱え、その修正は一筋縄ではいかないだろう。ピーターソンの復帰がチームに活力を与えると楽観視する者もいるだろうが、今となってはもう遅すぎたのかもしれない。