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【2016年ディビジョナル】テキサンズを下したペイトリオッツがAFC頂上決戦へ

2017年01月15日(日) 14:20


ニューイングランド・ペイトリオッツのディオン・ルイス【AP Photo/Steven Senne】

現地14日(土)、AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)ワイルドカードでオークランド・レイダースを下してディビジョナルラウンドに進んだヒューストン・テキサンズが敵地で第1シードのニューイングランド・ペイトリオッツと対決した。試合は、リーグトップの実力を誇るテキサンズ守備陣の奮闘もあって前半は互角の戦いとなるも、後半にペイトリオッツがリードを広げて34対16で勝利を手にしている。これでペイトリオッツはAFCチャンピオンシップ進出を決め、スーパーボウル出場にまた一歩近づいた。

ペイトリオッツは2度目の攻撃ドライブでクオーターバック(QB)トム・ブレイディからワイドレシーバー(WR)クリス・ホーガンへの22ヤードパスで敵陣へとボールを進めると、続けてランニングバック(RB)ディオン・ルイスがブレイディからの13ヤードパスをつなげて先制タッチダウン。一方、テキサンズも直後のドライブでQBブロック・オズワイラーの短いパスなどで敵陣15ヤードまで攻め込み、フィールドゴールを成功させて反撃に出る。ただ、クオーター終了直前、キックオフの際に先制タッチダウンを挙げたルイスが98ヤードをリターンしてタッチダウン。ペイトリオッツが14対3とリードを広げた。

引き離されたくないテキサンズは第2クオーター序盤にコーナーバック(CB)A.J.ボウイェがブレイディのパスを敵陣でインターセプトし、攻撃陣にタッチダウンのチャンスを与えたものの、フィールドゴールの追加点にとどまる。それでも、直後のキックオフでペイトリオッツRBルイスからファンブルを誘ったテキサンズディフェンス陣が再び相手陣地でボールを奪取。2度目のお膳立てに、今度はQBオズワイラーがタイトエンド(TE)C.J.フィードロウィックスに10ヤードパスを通してタッチダウンを決め、1点差まで詰め寄る。テキサンズ守備陣はその後も奮闘を続け、アウトサイドラインバッカー(OLB)ホイットニー・マーシラス、ディフェンシブエンド(DE)ジャデベオン・クラウニーを中心にペイトリオッツ攻撃陣に対してプレッシャーを与え続けた。対するペイトリオッツ攻撃陣はクオーター終盤にかけてブレイディからWRジュリアン・エデルマンへの48ヤードパスなどでエンドゾーン手前まで攻め込むも、相手ディフェンスの堅い守りに阻まれてゴールラインを割れない。同ドライブの最後にフィールドゴールを成功させ、スコアを17対13としたペイトリオッツがリードを保って前半を折り返した。

後半に入ってもテキサンズ守備陣は手を緩めず、相手オフェンスにプレッシャーをかけながら、パス攻撃も封じて得点のチャンスを作らせない。しかし、経験豊富なペイトリオッツは焦ることなく、クオーター中盤にブレイディからRBジェームス・ホワイトへの19ヤードパスでタッチダウンを収め、11点のリードを得てテキサンズを突き放す。これで流れを引き寄せたペイトリオッツは、直後のドライブでオズワイラーがWRディアンドレ・ホプキンスを狙って投げたパスをフリーセーフティ(FS)デビン・マッコーティがインターセプトし、テキサンズに得点の機会を与えない。クオーター終盤にはブレイディがエデルマンを狙って放ったパスをインサイドラインバッカー(ILB)ベナードリック・マッキニーが弾き、それをFSアンドレ・ハルが敵陣でインターセプトして最終クオーターを迎える。

キッカー(K)ニック・ノバクが46ヤードフィールドゴールを成功させ、テキサンズが8点差に迫った。しかし、その後はオズワイラーがまたもパスをインターセプトされてしまい、ペイトリオッツに自陣6ヤード地点までのリターンを許す。この場面でルイスが1ヤードを走って確実にタッチダウンを決めたペイトリオッツは、クオーター終盤にもオズワイラーのパスをインターセプトし、完全にテキサンズの勢いを止めて試合を決定づけた。

ペイトリオッツQBブレイディはパス38回中18回成功、287ヤード、2タッチダウン、2インターセプトで試合を終えている。勝利の立役者となったRBルイスはキャリー13回、41ヤード、1タッチダウンランに加え、レシーブ2回、23ヤード、パスを受けてのタッチダウンが1回、そして98ヤードのキックオフリターンタッチダウンも決める大活躍を見せた。WRエデルマンはレシーブ8回、137ヤードをマークしている。

テキサンズQBオズワイラーはパス40回中23回成功、198ヤード、1タッチダウン、3インターセプトと決して良い試合内容だったとは言い難い。一方の守備陣はエースDEのJ.J.ワットを欠く中、クラウニーを中心に素晴らしい守りを見せ、来季ワットが復帰した際のポテンシャルを多いに見せつけた試合となった。