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カウボーイズ、QBロモのトレードが今オフの最優先事項

2017年01月16日(月) 09:33


ダラス・カウボーイズのトニー・ロモ【AP Photo/Michael Perez】

もうじき、ダラス・カウボーイズのクオーターバック(QB)が話題をさらうだろう。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは現地15日(日)、NFLの情報番組『GameDay Morning(ゲームデー・モーニング)』の中で、今オフシーズンのダラス・カウボーイズの最優先事項はクオーターバック(QB)トニー・ロモのトレードであると報じた。引退はまだ考えづらく、来シーズンもカウボーイズでバックアップQBを務めるという考えはロモにはない。

ラポポートは加えて、4度もプロボウラーに選出されているQBロモの移籍先は簡単には見つからないだろうともコメント。チーム側はその価値がピークに達するまでロモを手放すことはなく、この状況はサム・ブラッドフォードのパターンに似ていると言える。

ラポポートは「ロモにとっては間違いなく、デンバー・ブロンコスが1番良い移籍先であろうが、私の考えからすると、ブロンコス側にその意志(ロモ獲得へ動くこと)はなさそうだ」と語り、続けて「だとすれば、次なる候補はどこか。バッファロー・ビルズか、シカゴ・ベアーズか、それとも、ヒューストン・テキサンズか。どの移籍も完璧なトレードとして行われる必要がある。私がこれまでに得た情報からすると、今オフシーズンに行われるだろうQBロモのトレードは皆が予想しているよりもはるかに難しいものとなりそうである」と述べた。

カウボーイズのロモに対する敬意とそのロモをトレードに出す話が相容れないものであることを理解するのが重要だ。厳しい現実ではあったが、今シーズンのロモは新人QBダック・プレスコットのバックアップとして役割を果たした。だが、ロモに来シーズンも同じ役目を担う意志がないことは明白だ。チームの長年の功労者であるスターQBに対し、オーナーのジェリー・ジョーンズがしてやれることとしては、満足いく移籍先を見つけてやることだけだろう。

数年前に起こったペイトン・マニング獲得レースも今回の件と似ている。ビルズ、テキサンズ、ニューヨーク・ジェッツにとって、ロモの加入は確実にチームのプラスになるはずだ。

ラポポートが言及したように、ロモにはブロンコスに移籍したい気持ちもあるだろう。しかし、若手有望株を2枚そろえるブロンコスの事情を踏まえれば、現段階としてブロンコスに移籍できる可能性は高くない。クリーブランド・ブラウンズ、ベアーズ、サンフランシスコ・49ersも忘れてはならない。49ersには新ヘッドコーチ(HC)を早急に雇わねばならないという問題も生じているが、これら3つのチームがいずれも先発QBに難を抱えているのは確かだ。

ロモと同等の能力を持つ選手を獲得できるチャンスはめったに来ないが、その故障歴が今後、トレードにどの程度の影響を与えるのか、ロモの動向からは目が離せない。