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レディー・ガガ、“最高にアクロバティックなショー”を約束

2017年02月03日(金) 10:44


第51回スーパーボウルのハーフタイムショーに出演するレディー・ガガ【AP Photo/David J. Phillip】

第51回スーパーボウルのハーフタイムショーの記者会見はユーモアに満ちていた。

通常はアーティスト――今年はレディ・ガガ――がハーフタイムショーの情報を提供するために催される記者会見であり、本番前に行われる最初で最後のメディアと直接対話するイベントだ。

以前にこの記者会見を経験したハーフタイムショーのパフォーマーたちと同様に、ガガはショーについての情報を明かそうとしなかった。それも当然のことだ。予想できない展開がハーフタイムショーの楽しみの半分でもある。本番3日前にネタバレとはいかないだろう。

この記者会見中のガガは記者たちからの際どい質問を見事にかわし続けた。セットリスト、スペシャルゲスト、衣装替え、ステージプラン、そして常に話題になるビヨンセについての質問に“ノーコメント”と答えるのではなく、丁寧な言い回しで応じたのだ。

この応対によって、ガガ自身とNFLにとって今回の記者会見は成功を収めたと言ってもいいだろう。この会見の目的は、何も明かさないこと。その意味では大成功だ。

記者会見中に設けられた質疑応答では各国メディアからガガにさまざまな質問がぶつけられた。

◆厄介な質問にコミカルな対応

あのテリー・ブラッドショーが厄介(やっかい)者だなどと、誰が考えていただろう? 残念ながら、今がそれを思い知る時だ。ピッツバーグ・スティーラーズの伝説となり、現在は『FOX(フォックス)』で解説者を務めるブラッドショーは、個人的にお気に入りの曲である“Edge Of Glory (エッジ・オブ・グローリー)”を披露してくれるかどうかガガに尋ねた。

彼女がこれに対して直接的な回答することはなかったが、ブラッドショーはガガとのコミカルな対話の中でどういう流れか、ガガの祖母――スティーラーズの大ファン――が独身であるかどうかを質問するという結末となった。

こちらが、ブラッドショーのお気に入りの曲だ。

◆レディ・ガガ思い出のハーフタイムショー

シンガーソングライターになりたいと思う前からスーパーボウルのハーフタイムショーは見ていたと語るガガ。一番印象に残っているハーフタイムショーは何か、と問われたガガは1993年のマイケル・ジャクソンによるパフォーマンスと答えた。

「マイケル・ジャクソンがハーフタイムショーでパフォーマンスしているのを見た時は一番胸が熱くなったわ。彼の中には偉大なパフォーマーが持っているすべてがあるの。彼がステージに上がれば“ゾーン”に入っていく姿が見られる。彼は全てをさらけ出していたわ。チャンピオンになる気分とはそういう感じなのでしょう」

◆アメリカの情勢を受けて残すメッセージは?

国内の事象についてステージ上で何か“メッセージ”を残すことはあるかとの質問に対し、ガガは「ハーフタイムショー中に何か“メッセージ”を残すとしたら、それは私のこれまでのキャリアを通して皆さんに伝えてきたことと同じこと。互いを分かり合うための思いやりや平等の精神を信じているし、愛や思いやり、優しさの象徴としてこの国の精神を信じている。私のパフォーマンスはその哲学を貫くつもり」とコメント。

◆やはり出てくるビヨンセの名

現地1日(水)、ビヨンセは双子の妊娠を発表。それにもかかわらず、ガガにはまだビヨンセ出演の可能性に関する質問を受け続けた。“ビヨンセの力”とはそれほどまでに絶大なのだ。

◆もっと気楽に回答しても・・・

スーパーボウルのハーフタイムショー出演者は毎度、どちらのチームを応援しているかという質問を受けるが、必ずと言っていいほど彼らはこの質問に対する直接的な回答を拒む。ガガもその例にもれなかった。また、ガガの前にスピーチをし、スーパーボウルでは国歌を歌う予定のルーク・ブライアンは、ジョージア州で生まれ育ったというのにファルコンズを応援していると公言するのに強い抵抗を感じているようだ。国家の安全にかかわるような質問ではないのだから、ただの伝統行事として軽く受け止めてほしいものだ。

◆徹底したリハーサル

興味深いことにガガは13分間のショーのためにスーパーボウルのステージと同じセットで何度もリハーサルを繰り返し行っている。そこでは肉体的なトレーニングや、音楽の調整や振り付け、花火の調整なども行われているという。スーパーボウルのハーフタイムがいかに大きな舞台であるかがうかがえると同時に、相当な準備を要するものだということが分かる。ガガは“かつてないほどのアクロバティックなショー”になると約束してくれた。もしかしたら、ワイヤーで吊るされながら登場するのかもしれない。

前回ペイトリオッツがヒューストンでスーパーボウルを戦った際、ジャネット・ジャクソンの舞台は“衣装の不具合”によって悪夢のような結果に終わった。ペイトリオッツ戦、かつ、ヒューストンで行われる今回のスーパーボウルはやはり前例もあることから緊張するかという質問に対し、ガガは「ペイトリオッツのせいにするの?」と会場の笑いを誘い、続けて「全てはちゃんとうまく予定よ。心配はしてないわ・・・残念ながら、誰かしらは失敗にも少し期待しているのだろうけど」と語っている。

一言で言えば、素晴らしい記者会見だった。生で対面したときのガガのカリスマは相当なものだ。ハーフタイムショーの要素としてその部分は過小評価されているものの、本来は必要不可欠な部分。そこが優れていなければ、ハーフタイムショーの成功はない。

◆厄介な質問にコミカルな対応

あのテリー・ブラッドショーが厄介(やっかい)者だなどと、誰が考えていただろう? 残念ながら、今がそれを思い知る時だ。ピッツバーグ・スティーラーズの伝説となり、現在は『FOX(フォックス)』で解説者を務めるブラッドショーは、個人的にお気に入りの曲である“Edge Of Glory (エッジ・オブ・グローリー)”を披露してくれるかどうかガガに尋ねた。

彼女がこれに対して直接的な回答することはなかったが、ブラッドショーはガガとのコミカルな対話の中でどういう流れか、ガガの祖母――スティーラーズの大ファン――が独身であるかどうかを質問するという結末となった。

こちらが、ブラッドショーのお気に入りの曲だ。

◆レディ・ガガ思い出のハーフタイムショー

シンガーソングライターになりたいと思う前からスーパーボウルのハーフタイムショーは見ていたと語るガガ。一番印象に残っているハーフタイムショーは何か、と問われたガガは1993年のマイケル・ジャクソンによるパフォーマンスと答えた。

「マイケル・ジャクソンがハーフタイムショーでパフォーマンスしているのを見た時は一番胸が熱くなったわ。彼の中には偉大なパフォーマーが持っているすべてがあるの。彼がステージに上がれば“ゾーン”に入っていく姿が見られる。彼は全てをさらけ出していたわ。チャンピオンになる気分とはそういう感じなのでしょう」

◆アメリカの情勢を受けて残すメッセージは?

国内の事象についてステージ上で何か“メッセージ”を残すことはあるかとの質問に対し、ガガは「ハーフタイムショー中に何か“メッセージ”を残すとしたら、それは私のこれまでのキャリアを通して皆さんに伝えてきたことと同じこと。互いを分かり合うための思いやりや平等の精神を信じているし、愛や思いやり、優しさの象徴としてこの国の精神を信じている。私のパフォーマンスはその哲学を貫くつもり」とコメント。

◆やはり出てくるビヨンセの名

現地1日(水)、ビヨンセは双子の妊娠を発表。それにもかかわらず、ガガにはまだビヨンセ出演の可能性に関する質問を受け続けた。“ビヨンセの力”とはそれほどまでに絶大なのだ。

◆もっと気楽に回答しても・・・

スーパーボウルのハーフタイムショー出演者は毎度、どちらのチームを応援しているかという質問を受けるが、必ずと言っていいほど彼らはこの質問に対する直接的な回答を拒む。ガガもその例にもれなかった。また、ガガの前にスピーチをし、スーパーボウルでは国歌を歌う予定のルーク・ブライアンは、ジョージア州で生まれ育ったというのにファルコンズを応援していると公言するのに強い抵抗を感じているようだ。国家の安全にかかわるような質問ではないのだから、ただの伝統行事として軽く受け止めてほしいものだ。

◆徹底したリハーサル

興味深いことにガガは13分間のショーのためにスーパーボウルのステージと同じセットで何度もリハーサルを繰り返し行っている。そこでは肉体的なトレーニングや、音楽の調整や振り付け、花火の調整なども行われているという。スーパーボウルのハーフタイムがいかに大きな舞台であるかがうかがえると同時に、相当な準備を要するものだということが分かる。ガガは“かつてないほどのアクロバティックなショー”になると約束してくれた。もしかしたら、ワイヤーで吊るされながら登場するのかもしれない。

前回ペイトリオッツがヒューストンでスーパーボウルを戦った際、ジャネット・ジャクソンの舞台は“衣装の不具合”によって悪夢のような結果に終わった。ペイトリオッツ戦、かつ、ヒューストンで行われる今回のスーパーボウルはやはり前例もあることから緊張するかという質問に対し、ガガは「ペイトリオッツのせいにするの?」と会場の笑いを誘い、続けて「全てはちゃんとうまく予定よ。心配はしてないわ・・・残念ながら、誰かしらは失敗にも少し期待しているのだろうけど」と語っている。

一言で言えば、素晴らしい記者会見だった。生で対面したときのガガのカリスマは相当なものだ。ハーフタイムショーの要素としてその部分は過小評価されているものの、本来は必要不可欠な部分。そこが優れていなければ、ハーフタイムショーの成功はない。