ペイトリオッツCBバトラーがセインツと16日に面談
2017年03月15日(水) 10:35ニューオーリンズ・セインツがコーナーバック(CB)マルコム・バトラー獲得に向けて動いている。
報道関係者のブレット・マーテルはニューイングランド・ペイトリオッツのCBバトラーが現地16日(木)にセインツを訪問する予定だと報じた。これはヘッドコーチ(HC)ショーン・ペイトンからの情報によるもの。
ペイトリオッツは制限付きフリーエージェントのバトラーに対し、2017年に391万ドル(約4億5,000万円)を支払うというドラフト1巡目テンダーを提示。ペイトリオッツは他チームからバトラーに与えられるオファーシートと同等条件を提示することができる。
仮にセインツがペイトリオッツのオファーを越えるバトラーとの長期契約を望む場合、ペイトリオッツが提示済みのテンダーによってセインツは1巡目指名権(全体11位)を失うこととなる。バトラー獲得には多額の契約金と好順位のドラフト指名権を失うリスクが必要となり、報道陣の一部はセインツがそれだけの代償を払いたがらないだろうと見ている。
バトラーがペイトリオッツにが提示した最初のオファーにサインした場合、セインツとペイトリオッツがバトラーのトレードを別の形で行う可能性も浮上する。そうなればセインツはバトラーに長期契約をもちかけるだろう。
ワイドレシーバー(WR)ブランディン・クックスのトレード話の際、セインツとペイトリオッツのやりとりの中にバトラーの名前も上がっていた。バトラーがテンダーにサインしておらず、その時点でトレードが不可能だったため、両チームは先週にクックスのトレードを完遂させている。ペイトリオッツはクックスに加えてセインツのドラフト4巡目指名権を獲得し、それと引き換えにドラフト全体32番目と全体103番目をセインツに譲渡した。
手薄となっているセインツの守備陣を考えれば、バトラー加入はチームに勢いをもたらすだろう。また、同選手の加入によってセインツのフロント陣はドラフトにおいてパスラッシャー獲得に焦点をしぼれる。現在のセインツにとってはパスラッシャーの獲得も死活問題なのだ。
バトラーは第49回スーパーボウルで勝利を決定付けたスターCBとしての高額の支払いを求めている。ペイトリオッツはフリーエージェント開始時にCBスティーブン・ギルモアに対して多額のオファーを提示しており、バトラーが望みを叶えるならニューイングランドを離れる方が良さそうだ。
バトラーがセインツと新契約を結ぶにはまだいくつかの課題を乗り越える必要がるものの、少なくとも木曜日の会談は交渉を前進させるために必要な大事な1歩目となる。