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ジャイアンツがDTハンキンスにオファーもいまだ返答なし

2017年03月28日(火) 13:49


ニューヨーク・ジャイアンツのジョナサン・ハンキンス【Scott Boehm via AP】

ディフェンス最高峰の選手であるディフェンシブタックル(DT)ジョナサン・ハンキンスがいまだ市場に残っている理由はニューヨーク・ジャイアンツ側の努力不足ではない。そう伝えたのが『NFL Network(NFLネットワーク)』のキンバリー・ジョーンズだ。

市場がノーズタックル(NT)ドンタリ・ポーとの契約を終わらせた後にハンキンスが動き出すだろうと世間一般は見ていた。ポーはおよそ10日前にアトランタ・ファルコンズと1年契約を締結。それにもかかわらず、ハンキンスとジャイアンツ間の交渉はいまだ進展が見られていない。

ハンキンスに対するジャイアンツのオファーはここ数週間にわたって何の返答も得ていないとジョーンズは伝えている。

この時点で、ハンキンスがチームとのにらみ合いに勝利したとする見方はできなくなった。ハンキンスは市場に長く居座り過ぎ、ジャイアンツはすでにフリーエージェントでサラリーキャップの相当な割合を割いている。約1カ月後に有望な守備選手が大挙するドラフトが迫っていることを考慮すると、ハンキンスのチャンスはより少なくなる。ジャイアンツは今後成長していくだろう若い才能に資金を費やしたいはずだ。

先シーズンのハンキンスは群を抜く活躍を見せ、ジャイアンツのラン崩し戦術に完全にフィット。DTデイモン・ハリソンとのタッグは他チームにはない恐ろしいほど破壊的なディフェンスラインを形成した。しかしながら、一度ニューヨークから足を踏み出せば、ハンキンスの価値は一体どれ程のものになるだろうか。

ジャイアンツのラインバッカー(LB)ジョナサン・カシージャスは『NJ.com』に対し、「みんなハンキンスに戻って来てほしいと思っている。だが、このままの態度を取り続けるのであれば最後は自分で自分の首をしめることになるだろう、俺たちはそういう世界にいる。ビジネスなんだ。チームが彼をどう見ているかは分からないが、俺はハンキンスを推す。彼に戻って来てほしい。ハンキンス、DTハリソン、DEジェイソン・ピエール・ポール、DEオリビエ・バーノンがそろったら最高の布陣。俺の仕事も楽になる」と語った。

ハンキンスの望むような展開にはならないまま、にらみ合いは続いている。