カウボーイズQBロモがTV解説者も視野に?
2017年03月30日(木) 09:18どうやらダラス・カウボーイズのクオーターバック(QB)トニー・ロモの獲得を狙っているのはヒューストン・テキサンズやデンバー・ブロンコスのみではなさそうだ。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが伝えるところによると、TV放送局『CBS』と『FOX(フォックス)』が来シーズンのフットボール解説者としてロモの雇用を検討しているようだ。そして、ロモ自身もそのオファーに関してはまんざらでもない姿勢を見せている。もうじき37歳を迎えるロモが、現在まだ市場に残っている大目玉QBであることは明らかだ。しかし、多数の負傷によって過去2シーズンを通して5試合のみの出場にとどまっているのも事実。そんなロモにとって一番安全な仕事はやはり解説者なのだろうか?
ラポポートはロモを取り巻く環境にいまだ進展は見られていないと語った。ロモが交渉可能になり次第、テキサンズは動きを見せるだろう。ブロンコスは今のチーム状態に一定の自信を持っている。カウボーイズはフットボール界でしばしば始まる“ポーカーゲーム”の中で、いまだ手持ちの全カードを保持し続けている。カウボーイズのオーナー、ジェリー・ジョーンズは現地28日(火)、“トレーニングキャンプ前”までにはロモに関する問題を解決するつもりだと明かした。
ロモに関心のあるいずれのチームも待機を強いられている。同選手がもうフィールドに姿を現さないと決断する可能性も全くないとは言えないのだ。NFLネットワークのジェーン・スレイターはここ数週間にわたってロモの引退の可能性を示唆してきた。
スレイターは火曜日、『Twitter(ツイッター)』にこう投稿している。
「トニー・ロモはこのチームとの状況を非常に深刻に受け止めている。情報によれば、“チーム・ダック”であるチームメイトやコーチとはかなりの距離を取っている模様だ」
この問題が悪化する前に、ロモを引退へと導いて次の新しいキャリアを切り開くのがTVの世界なのかもしれない。ブースでロモが輝きを見せる姿は安易に想像できるが、いつになるかはさておき、われわれはいずれその姿を目にすることになるだろう。
当然、先シーズン途中でダック・プレスコットに対して行ったスピーチを聞けば、ロモにまだ現役続行の意志があることは確認できる。今季プレーオフ進出の急先鋒である2チームがまだ、ロモ獲得にその目を光らせている。
この事実が少なくともあと1年間、ロモのTV解説者転身を遅らせてくれるのではなかろうか。