ブラウンズ上級副社長にWRゴードン放出の意向なし
2017年03月30日(木) 10:26クリーブランド・ブラウンズは半永久的に出場停止処分を受けているワイドレシーバー(WR)ジョシュ・ゴードンを放出するのか。
地元紙『Akron Beacon Journal(アクロン・ビーコン・ジャーナル)』によれば、ブラウンズの上級副社長サシ・ブラウンは現地28日(火)に年次リーグ会議の中で「彼が自身の状況を鎮静化できるようであれば、われわれは彼のような選手を手放すことは考えていない」と語ったという。
現在はNFL復帰プロセスの過程にあり、2014年以来いまだ試合出場のないゴードン。25歳のWRは昨年10月、自発的にリハビリ施設へと足を踏み入れた。ゴードン自身の言葉によれば、“生活をコントロールでき始めている”そうだ。
ブラウンはゴードンの素行問題について「それは今回の本題とは違ったトピックだが、ジョシュは今後、NFLに再度復帰の申し込みをできるチャンスを得ることになる。その時にわれわれは今後の方針を決める」とコメント。
先シーズン、ヘッドコーチ(HC)ヒュー・ジャクソンは記者に対し、「われわれは前に進んでいく」と、チームがゴードンとの関係に終止符を打つかのような発言をしていた。
しかしながら、ブラウンは28日夜にこれまでとは異なる見解を示している。
「われわれが去年のプレシーズンに垣間見た見たレベルで、そして、かつて彼がリーグにいた頃のレベルでジョシュがプレーできるなら、どんなチームも彼のような才能ある選手にノーとは言わないはず。ジョシュが今、リハビリプロセスのどの辺りにいるのか、そしてプレー復帰の可能性があるかどうか、われわれがジョシュに対して行う決断はそれ次第だ」
ゴードンのビジネス担当マネジャーのマイケル・ジョンソンは先月、『ESPN』に対して「ジョシュは私と共に生活している。彼は今、NFL界に入る何年も前に戻ったかのような最高の精神状態にいる」と述べた。
ジョンソンはまた、「彼は自身の問題に対して適切に対処し、リーグやチームが彼に与えた厳しいプロトコルを忠実に守りながら着実に前進している。彼はまた、身体的にも大活躍した2013年よりさらに良い状態だ。今年はジョシュにとって特別な1年になるだろう。道を改めるために努力し続けてきたジョシュをわれわれは誇りに思う」とも発言。
もしこれが真実であれば、ブラウンズがゴードンのようなリーグを圧倒するプレーヤーを放出する可能性は低くなる。
2013年にWRとして1位にランクインしたゴードンはここ数年間、素行問題によってブラウンズファンの期待を裏切ってきた。だが、ファンにとって最悪のシナリオは完璧な状態になったゴードンがボルティモア・レイブンズやシンシナティ・ベンガルズへと移籍してしまうことだ。
ゴードンは再びプレーできるのだろうか。
この答えについてはいまだ完全に白紙のままだが、もしゴードンにまたチャンスが与えられるならば、ブラウンズのユニフォームを着た姿でフィールドに登場するべきだ。