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カーディナルスのエリントンがRBからWRへコンバート

2017年03月30日(木) 12:03

カーディナルスのアンドレ・エリントン【AP Photo/Andy Clayton-King】

アリゾナ・カーディナルスのアンドレ・エリントンが今シーズン、新たなポジションに挑戦する。

カーディナルスのヘッドコーチ(HC)ブルース・エリアンスは現地29日(水)、年次リーグ会議の中で今シーズンからランニングバック(RB)のエリントンがワイドレシーバー(WR)にポジションを変更すると明かした。これはチーム公式ウェブサイトのダレン・アーバンが伝えたもの。

身長約175cmと小柄なエリントンはキャリアスタートから4年をアリゾナでRBとして過ごしたが、ランゲームよりもパスゲームでその存在感を示すことが多かった。チームは1シーズン、その特徴を生かしたRBとしてエリントンをプレーさせたものの、度重なる負傷もあり、タックルの中ではこのエリントンの起用法が効果的でないことが判明。RBデイビッド・ジョンソンの台頭もあり、2014年の201キャリーから2015年はわずか45、先シーズンは34キャリーと、エリントンの存在感はかすんでいった。

エリントンの持ち味であるスピードと4シーズンで112キャッチを積み上げたキャッチ能力はオープンスペースで発揮されるが、レシーバーとしてどのようにランルートを切り開くのか、また、パスカバレージのプレッシャーにどのくらい耐えられるかは分からない。また、エリントンに似た小柄でスピードが売りのWRとして、ジョシュ・ブラウン(約178cm)やJ.J.ネルソン(約178cm)の存在もある。

カーディナルスと1年契約を結んだエリントンがWRにポジションを変更することで、そしてジョンソンがバックフィールドを任されるだろう。エリアンスはジョンソンについて「彼はまだ若すぎて多用できない」と語っている。

WRラリー・フィッツジェラルドの引退が近づく中、カーディナルスは来たるドラフトでバックアップRBとともに、上背のあるレッドゾーンでのターゲットとなりやすいWRの獲得を検討すべきだ。