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シーホークス、CBシャーマントレードの真偽は?

2017年03月30日(木) 13:17

シアトル・シーホークスのリチャード・シャーマン【AP Photo/Marcio Jose Sanchez】

シアトル・シーホークスがコーナーバック(CB)リチャード・シャーマンのトレードを検討しているとのうわさは本当だろうか。

現地28日(火)、年次リーグ会議の中でジェネラルマネジャー(GM)ジョン・シュナイダーはこのうわさを否定はしていない。

『ESPN』を通じてシュナイダーは「つまり、どんなオファーも一度は聞く。可能性のある話ならどんなものでも。われわれには非常に多くの可能性があり、それを誇りに思いたい。以前にも話したと思うが、そういった交渉の98%は実らない」と語り、次のように続けた。

「しかし、少なくともわれわれは彼らのドアを打ち破り、踏み込んで確認した。憶測だけで動くわけではない。常に組織の事を考え、どのようにチームが進歩していくかを考える必要がある」

水曜日、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)コーチの朝食時、ヘッドコーチ(HC)ピート・キャロルは複数のチームがシーホークスとコンタクトを取ったことを明かしつつ、何らかの契約に至る機会はいまだないと語った。

キャロルによれば「今のところ何も起こっていない」という。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは、元バッファロー・ビルズCBのスティーブン・ギルモアを獲得する以前のニューイングランド・ペイトリオッツがシーホークスにコンタクトを取っていたようだと報じた。

じきに29歳となるシャーマンは今シーズンに1,143万1,000ドル(約12億7,000万円)、現行契約の最終年となる来シーズンは1,100万ドル(約11億1,000万円)を獲得予定。

シーホークスはトレードのオファーに耳を貸すかもしれないが、ファンは今シーズンにシャーマンがどこか他のチームでプレーする姿など鼻先であしらうだろう。

そもそも、キャロルが形成する守備陣形にとってシャーマンは必要不可欠な存在であること。その絶対的な身体能力とリーチの長さによってシーホークスは逆サイドのカバレージを強化できている。また、シーホークスは2014年のブランドン・ブラウナー以来、シャーマンのバックアップとなる安定した2番手CBを獲得できていない。後ろに代わりがいない状況で1番手を放出するチームなどないだろう。

ダレル・リービスのようにシャーマンのパフォーマンスが急激な劣化を見せない限り、そのようなことは起こりようがない。シャーマンはまだリーグでもトップレベルの守備選手だ。とりわけ、ナンバーワンワイドレシーバー(WR)と対峙する際にはギアをまた一段と上げる。

適切な年俸で全盛期を迎えているオールプロの選手たちをチームが手放すことはない。シャーマンが時折見せるサイドラインでの愚行もロンバルディ・トロフィーに1歩でも近づこうとしているチームにとっては些細な問題となる。