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ドルフィンズが新リーグイヤーにQBタゴヴァイロアを放出、ファルコンズと1年契約に合意

2026年03月10日(火) 09:11

マイアミ・ドルフィンズのトゥア・タゴヴァイロア【AP Photo/Doug Murray】

数カ月にわたって想定されていた事態が、現実のものとなった。現地9日(月)、マイアミ・ドルフィンズが新リーグイヤーの始まる11日(水)以降にクオーターバック(QB)トゥア・タゴヴァイロアをリリースする意向を明らかにしている。

同日のうちに『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポート、トム・ペリセロ、マイク・ガラフォロが、タゴヴァイロアとアトランタ・ファルコンズが1年の最少額での契約に合意したと報じた。

ベテランQBのタゴヴァイロアは、2026年に興味深い役割を担うべくジョージアへ向かう。ファルコンズではQBマイケル・ペニックスJr.がシーズン終了のACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)の負傷から回復中であり、タゴヴァイロアがシーズン開幕時に先発の役割を担う可能性があるのだ。ただし、ファルコンズは主にペニックスをプッシュするベテランバックアップとしてタゴヴァイロアを迎えており、若手のペニックスとタゴヴァイロアには左が利き腕である点や、プレースタイル(ペニックスの方が腕が強いとは言え)が共通している。

また、ファルコンズはタゴヴァイロアと最少額での契約を交わしたことで、リスクも回避。タゴヴァイロアは今季に5,400万ドル(約85億2,881万円)を受け取る予定であり、そのほとんどがドルフィンズから支払われる。

一方、ドルフィンズの新ヘッドコーチ(HC)ジェフ・ハフリーと新ジェネラルマネジャー(GM)であるジョン・エリック・サリバンにとっては、大きな犠牲を払った上での最スタートとなる。タゴヴァイロアをリリースすることで、ドルフィンズは記録的な9,920万ドル(約156億6,249万円)というデッドマネーを抱えることになるのだ。

資金繰りが苦しくなっているドルフィンズだが、タゴヴァイロアを6月1日(月)以降のリリースと指定することで、キャップヒットを今後2年に分散することが可能だ。

サリバンは声明で次のように述べた。

「先日、トゥアとその代理人に、われわれがクオーターバックのポジションにおいて新たな方向に進むこと、また、彼を新リーグイヤー開始後にリリースすることを知らせた。トゥアにも伝えたように、私は人として、選手として、彼をとても尊敬している。マイアミ・ドルフィンズを代表して、マイアミでの6シーズンにおけるフィールド上と地域コミュニティへの彼の多くの貢献に対し、感謝を伝えた」

タゴヴァイロアの新天地が擁する攻撃陣は、他の多くのチームより本人のスキルセットに合っている。新HCケビン・ステファンスキーはこれまで長く、タイムリーなリリースと正確性に重きを置く攻撃を展開してきた。また、ワイドゾーンのラッシングアタックも重視しており、これに関してはランニングバック(RB)ビジャン・ロビンソンの存在のおかげで、アトランタにおいては価値ある選択肢になるだろう。ラッシングアタックを重視することで生まれる空中戦でのチャンスは、自信を持ってシステムの中で投じられるクオーターバックによって最大に生かされる。タゴヴァイロアの機動性はペニックスに通じるものがあるものの、2人とも、ドロップバックしてスキームに従ったパスを投じるときに、最大の価値を発揮する選手だ。

最少額での契約を結ぶことによって、タゴヴァイロアはアトランタに軟着陸を果たす。フィールド上でその価値を証明する機会は早い段階で訪れるかもしれず、そうでなくても、ファルコンズにはペニックスの後ろに控える経験あるバックアップがいることになる。ペニックスの方も、これから証明しなければならないことは多い。カーク・カズンズが他のどこかへ向かう今、タゴヴァイロアの加入によって、ファルコンズが抱えていた喫緊の課題に答えが出た形だ。

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