RBブラントがペイトリオッツのオファーを“保留中”
2017年04月11日(火) 10:51先シーズンにリーグ1位の18タッチダウンをマークしたランニングバック(RB)レギャレット・ブラントの次なる行き先がいまだ決まらない。
先週、『CSN New England(CSNニューイングランド)』はブラントがニューイングランド・ペイトリオッツの“オファーを保留中”だと伝えた。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは“Good Morning Football(グッドモーニング・フットボール)”の中でペイトリオッツがまだブラントへの提示額を変更する動きは見せていないと語る。
「FA市場が解禁してから1カ月と少しが経った今でもペイトリオッツが当初の提示額を変更するようには思えない。ペイトリオッツはギャレット・ブラントに好意的であるし、チームは彼に対する強い思いも持っている。ブラント自身もまた、チームに復帰することを念頭に置いている」
しかしながら、これらの思いは提示額とは結び付かないようだ。先週、ボストンでNBAの試合を観戦していたブラントはペイトリオッツのオーナーであるロバート・クラフトと再会して抱擁を交わした後、『Yahoo Sports(ヤフー・スポーツ)』に対して「見た? チームはまだ俺を嫌ってないぜ。もう少し(金額を)上げてくれよ」とコメント。
どうやらエイドリアン・ピーターソンによる先週のニューイングランド訪問はブラントの交渉にほとんど影響を与えていないようだ。
現在、ディオン・ルイス、ジェームス・ホワイト、レックス・バークヘッド、ブランドン・ボルデン、D.J.フォスターがペイトリオッツバックフィールドのデプスチャートを埋めている。今オフシーズン、バークヘッドは1年315万ドル(約3億5,000万円)の契約でペイトリオッツに移籍した。
パワーバックの獲得を望んでいるペイトリオッツではあるが、その獲得には焦りを見せてはいないともラポポートは伝える。
「ペイトリオッツがブラントに対する提示額を引き上げるつもりはない。現時点でブラントには対抗馬となるオファーがないのがその理由。他チームとの交渉の場すら設けられていないが、もしそうなればペイトリオッツも提示額については再考を強いられるかもしれない。今のブラントが要求するのは少しばかりの増額のはず。当初の提示よりも多少のアップを望んでいる。彼の望みが叶わない場合、ブラントのチーム復帰欲は一気に下がる。つまり、レックス・バークヘッドがペイトリオッツの代表的RBとなるだろう」
先シーズンのオフシーズンにも今回のように冷え切った市場を経験したブラント。先シーズンの彼はペイトリオッツと1年100万ドル(約1億1,000万円)で契約を結んだ。
両サイドの間にある溝はいずれ埋まるだろう。ショートヤードに強いRBを欲しているペイトリオッツの構想にブラントのスタイルは合致している。それでも、バークヘッドよりも低額であることをブラントが気に入らない場合、この冷戦状態は夏ごろまで長引くのかもしれない。負傷が多発するキャンプ頃が“その時”になるのだろうか。