パンサーズがDTショートと5年の超大型契約
2017年04月18日(火) 09:51チーム公式サイトによれば、カロライナ・パンサーズは現地17日(月)にディフェンシブタックル(DT)カワン・ショートと5年契約を交わしたようだ。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが伝えるところによると、ショートの契約は3,500万ドル(約38億2,000万円)の補償付きで5年総額8,050万ドル(約87億8,600万円)規模であり、5年のうち最初の2年間は4,000万ドル(約43億6,500万円)が支払われるという。1,600万ドル(約17億4,600万円)に上る平均年俸はバッファロー・ビルズのDTのマーセル・ダレウスに近く、超大型契約を結んでいるエンダマカン・スー、フレッチャー・コックスらのすぐ後ろという位置づけだ。ただし『Spotrac.com』はディフェンス選手としてショートが契約後2年間で受け取る総額はボン・ミラーとオリビエ・バーノンの2者を除いてNFL史上最高額に達すると指摘している。
今年2月にフランチャイズタグを付与された28歳のショート。新しい契約なくしては、今年の夏季トレーニングキャンプに参加していたかどうかも定かではない。1年前、ジョシュ・ノーマンに対するフランチャイズタグを取り消したパンサーズのジェネラルマネジャー(GM)デーブ・ジェトルマンは今オフシーズンの注目を浴びていた。結果的にノーマンはワシントン・レッドスキンズへと移籍し、パンサーズのセカンダリー陣は大きな打撃を被ることとなったのだ。
今回ばかりはジェトルマンがショートに対する価値を認めているのは明らかだ。ジェトルマンは17日、チーム公式サイトに対してこのように語っている。
「ショートはわれわれ守備陣が達成できたものにとって実に重要な存在だった。2013年に彼をドラフトで指名した際、そのドラフトの中でも一番パスラッシュに優れたDTだと思った。そして見事、リーグの中でもトップクラスの選手へと成長してくれた。フィールド外でも、チームの模範となる大変優秀な人物。この契約を締結できたことに興奮を覚えている」
また、ヘッドコーチ(HC)ロン・リベラは次のように述べた。
「ショートは相手クオーターバック(QB)にプレッシャーを常に与えながらも、ランへの対処がうまい。彼が生み出すこのミスマッチが常に相手の注意を引き、われわれのディフェンスラインを有利に運ばせてくれる。彼は本当に能力の高いプレーヤーだが、ロッカールームでは仲間を尊敬する立派な一人の若者でもある。彼はパンサーズの一員として持つべき素質を全て備えている」
今回の報道はパンサーズファンを大いに喜ばせるはずだ。過去2年間で17サックを積み上げ、NFLのキャリアでいまだ1試合も欠場のないショートがチームを去る可能性もあったのだ。
かつては悲惨だったパンサーズのロースター再建に手腕を発揮したジェトルマンではあるが、選手との契約に関するドライな姿勢がファンに好まれることは少なかった。しかし今回の契約締結によって、ファンのジェトルマンに対する見方もだいぶ変わってくるのではないだろうか。