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チーフスが1巡目指名権を含む複数のドラフト指名権と引き換えにCBマクダフィーをラムズにトレードする見込み

2026年03月05日(木) 09:52

カンザスシティ・チーフスのトレント・マクダフィー【NFL】

ロサンゼルス・ラムズが再びすべてを賭ける方針に戻った。

現地4日(水)、ラムズが2026年ドラフト1巡目(全体29位)指名権、5巡目指名権、6巡目指名権、そして2027年ドラフト3巡目指名権と引き換えに、カンザスシティ・チーフスのスターコーナーバック(CB)トレント・マクダフィーを獲得する見込みだと、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが報じた。

ラポポートはさらに、マクダフィーがトレード成立後に3,010万ドル(約47億1,863万円)以上が新たに加わる新契約を結ぶ見込みだとつけ加えた。2022年ドラフト1巡目指名を受けたマクダフィーは今のところ、2026年シーズンを新人契約の最終年としてプレーすることになっている。

ワシントン大学で頭角を現したマクダフィーはチーフスでもすぐに注目を集め、複数のセカンダリーの役割を果たしながら安定したパフォーマンスを発揮し、2023年にはオールプロのファーストチームに選出された。チーフスが第58回スーパーボウルに進出したシーズンでは、一流のニッケルとして堅固な守備を披露。チーフスが延長戦の末に勝利したスーパーボウルでも、2連覇達成の決め手となった強固な守備陣の一員として、重要なプレーをいくつも決めた。

優勝チームにありがちなことだが、オフシーズンの戦力流出(そしてマクダフィー自身の成長)がきっかけとなり、チーフスはマクダフィーにより伝統的な先発コーナーバックの役割を任せるようになった。マクダフィーはその後の2シーズンでトップクラスのコーナーバックとして実力を証明し、2024年にはオールプロのセカンドチームに選出されている。また、『Pro Football Focus(プロフットボール・フォーカス)』によれば、2023年以降の全コーナーバックの中で2番目に高いカバレッジグレード(87.7)を記録したとのこと。マクダフィーの新人契約が残り1年となる中、高齢化したロースターの迅速な再構築を図りたいチーフスにとっては資産やキャップスペースの確保がさらに重要になる。そうした将来を見据えると、見返りを得られるうちにマクダフィーを手放すタイミングは、まさに今だった。

ラムズは2025年シーズンにNFL屈指の強さを誇ることを証明したものの、セカンダリーが最大の弱点であることは明らかだった。ラムズのカバレッジユニットは敵地で勝利したディビジョナルラウンドのシカゴ・ベアーズ戦で素晴らしい活躍を見せたが、それ以外の試合では不安定さが露呈。特に、最終的に優勝したシアトル・シーホークスに31対27で敗れたNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップゲームでは、試合終了の瞬間にその現実を突きつけられた。シーホークスのクオーターバック(QB)サム・ダーノルドは苦戦していたラムズのセカンダリー相手にパス36回中25回成功、346ヤード、タッチダウン3回と圧巻のパフォーマンスを披露し、ラムズは痛恨の敗北を喫した。

その夜、2026年オフシーズンの最優先事項は明確になった。それは、二度と同じことを繰り返さないために、セカンダリーを強化することだ。3人のコーナーバックがフリーエージェント(FA)となる中、ラムズのジェネラルマネジャー(GM)レス・スニードは、チームを常勝軍団へと変貌させ、2021年シーズンのスーパーボウル制覇を支えた戦略に立ち返ろうとしている。つまり、目先のドラフト上位指名権を喜んで差し出し、全盛期を迎えている実績十分のコーナーバックを獲得するというやり方だ。

前回はコーナーバック(CB)ジャレン・ラムジーだった。今回はマクダフィーだ。

ラムズは依然として2026年NFLドラフト全体13位指名権を保持している。これは昨年4月にアトランタ・ファルコンズとのトレードで獲得したものだ。一方のチーフスは現在、全体9位と29位の2つの1巡目指名権を保有している。

南カリフォルニア出身でロサンゼルス郡の強豪校セント・ジョン・ボスコ高校を卒業したマクダフィーは地元に戻り、チーフス時代寄せられていた(そしてしばしば応えてきた)のと同じ期待を背負ってスーパーボウル制覇を目指すことになる。

【RA】