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シーホークスが第60回スーパーボウルMVPのRBウォーカー三世にフランチャイズタグを使用せず

2026年03月04日(水) 11:26

シアトル・シーホークスのケネス・ウォーカー三世【Ben Liebenberg via AP】

第60回スーパーボウルで最優秀選手賞に輝いたスターが、フリーエージェント(FA)市場へと向かう可能性が出てきた。

シアトル・シーホークスは、リーグが定めたタグ付け期限である現地3日(火)までに、ラニングバック(RB)ケネス・ウォーカー三世に対するフランチャイズタグを行使しなかった。

来週に新リーグイヤーの開始とFA解禁が迫る中、シーホークスに残された道は2つ。3月11日のFA開始前にウォーカーとの新契約をまとめるか、さもなければ他チームへの流出というリスクを甘んじて受けるかだ。

第60回スーパーボウルで161スクリメージヤードを稼ぎ出し、シーホークスの攻撃をけん引して試合最高の栄誉を手にするほど傑出した存在であることを証明したウォーカーだが、チーム側の関心は別のところにあるようだ。約6,360万ドル(約100億2,908万円)と見込まれるキャップスペースの大部分をウォーカーの維持に投じるよりも、他のフリーエージェント予定者の引き留めに充てることを優先しているように見受けられる。その対象には、ワイドレシーバー(WR)兼リターナーのラシッド・シャヒード、ラインバッカー(LB)ボイエ・マフェ、そしてリク・ウーレンやジョシュ・ジョーブ、コビー・ブライアントらディフェンシブバック(DB)陣が含まれている。

“ダークサイド”と称される強力な守備を武器に、チーム史上2度目のロンバルディトロフィーを手にしたシーホークス。それだけに、ジェネラルマネジャー(GM)ジョン・シュナイダーがその守備ユニットを可能な限り維持しようと考えるのは理にかなっている。また、ウォーカーが4シーズンで1,000ヤード超えを達成したのが2回にとどまっていることや、RBザック・シャルボネがプレーオフで負傷離脱するまで、2人体制でバックフィールドを分担していた事実を考えれば、今回の判断はなおさら妥当と言えるだろう。

高額年俸リストのトップ7に名を連ねるランニングバックたちとは異なり、ウォーカーはシーホークスにおいて不可欠な存在とまでは見なされていない。2025年シーズン、シーホークスがロンバルディトロフィーを追い求める過程で重要な役割を果たし、その滑らかなランニングスタイルで多くのキャリーを最大限に活かしてきたのは確かだ。しかしながら、ポジション別トップ5の平均年俸、すなわち2026年にフランチャイズタグが適用された場合に支払われるべき金額に見合うほど、オフェンスの根幹を担っているわけではない。

シーホークスはウォーカーに市場価値を問わせ、その上で再びシアトルへと呼び戻すという、計算されたリスクを冒そうとしているのかもしれない。これは一種の賭けではあるが、もしシュナイダーがFA解禁までに合意を取り付けられなければ、チームはその結末を受け入れる覚悟があるようだ。

【R】