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RBマカフリーが1巡目指名も? ドラフト有力選手の動向

2017年04月27日(木) 11:13

ドラフトの舞台となるフィラデルフィア【AP Photo/Matt Rourke】

先日ニューオーリンズ・セインツ入りが決定したランニングバック(RB)エイドリアン・ピーターソンのワンディメンショナルな攻撃スタイルは、現代NFLの攻撃戦術からすると時代遅れな感は否めない。

それに対し、今ドラフトにおける1巡目指名候補として名前が挙がっているのがスタンフォード大学出身のRBクリスチャン・マカフリーだ。

プロボウル7度選出のピーターソンが2007年にNFL入りした時、オフェンシブプレーの半数以上でショットガンフォーメーションをとるチームは存在しなかった。しかしながら『NFL Research(NFLリサーチ)』によると、先シーズンはパスプレーの80.4%、オフェンシブプレーの63.6%がショットガンで始まっている。

テールバック(TB)兼スロットレシーバーであるマカフリーは現代NFLの仕様に合った多様な攻撃パターンに対応可能だ。

今年3月初旬に行われたNFLスカウティングコンバイン前、マカフリーに対する評価は1巡目指名漏れの可能性も有り得るとのことだった。

だが、『NFL Network(NFLネットワーク)』で解説者を務めるダニエル・ジェレマイアによると、ドラフト当日が刻一刻と迫る中、マカフリーとテンプル大学のラインバッカー(LB)ハサン・レディックの名前が1巡目指名候補に急浮上してきているとのことだ。

今ドラフトでは満場一致でナンバーワンRBと目されているルイジアナ州立大学のレナード・フォーネットを差し置いて、マカフリーが1巡目に指名される可能性も十分に考えられる。

『Around The NFL(アラウンド・ザ・NFL)』はドラフト会議を間近に控え、有力なドラフト候補選手についてまとめた。

1.マカフリーとレディックが1巡目候補と目される中、オハイオ大学のコーナーバック(CB)ガレオン・コンリーは自身の株を上げようと必死だ。コンリーは今年4月上旬に強姦(ごうかん)容疑をかけられており、26日(水)に出された声明の中で断固として“無実”であることを主張していた。

現在のところ、この件に関してコンリーが告訴もしくは逮捕されてはいない。NFLネットワークのイアン・ラポポートは水曜日、NFL情報番組“Up to the Minute live(アップ・トゥー・ミニット・ライブ)”の中で各チームはコンリーを指名する前に無罪である物的証拠の確認を望んでいると報じた。

2.NFLネットワークのマイケル・シルバーはクリーブランド・ブラウンズ上級副社長のサシ・ブラウンと対談し、同チームが全体1位指名選手を決定していると伝えた。実際のところ、ブラウンズのフロントは2週間前にはすでにこの決定を下していたともシルバーは報じている。ブラウンズはテキサスA&M大学のディフェンシブエンド(DE)マイルズ・ギャレットを1位指名し、もう1枚の1巡目指名カードを使ってQB獲得を目論んでいる。

シルバーはブラウンズが全体12位指名権に関するトレードアップの協議をすでに5チームと行ったとも述べた。ノースカロライナ大学のQBミッチェル・トゥルビスキーが目下のターゲットだ。

3.ヒューストン・テキサンズのヘッドコーチ(HC)ビル・オブライエンから好感触を得ているのはテキサス工科大学のQBパトリック・マホームズだけではない。クレムゾン大学QBデショーン・ワトソンによる訪問は両陣営にとって “圧倒的にポジティブ”だったとラポポートは伝えた。ワトソンとテキサンズは相思相愛の関係とも言える。

しかし、マホームズとワトソンの両者がテキサンズの全体25位指名まで残っているだろうか。おそらく、トップ15位以内でQB指名争いが激化する可能性は低く、起こるとすれば1巡目指名の終盤であろうとジェレマイアは伝えている。

4.ドラフト直前にもなると、各チーム例外なくドラフト指名に関する憶測が飛び交うのが通例であるが、シカゴ・ベアーズのドラフト戦略についてはここ数カ月間、謎に包まれたままだった。ジェネラルマネジャー(GM)ライアン・ペースは水曜日、“全てに可能性がある”と発言。ペースは全体3位指名候補に3人の名前が挙がっていることを明かした。地元紙『Chicago Tribune(シカゴ・トリビューン)』はスタンフォード大学のDEソロモン・トーマス、ルイジアナ州立大学のセーフティ(S)ジャマール・アダムス、オハイオ大学のCBマーション・ラティモアがその候補者と予想している。

NFLネットワークのステイシー・デイルズが伝えるところによると、現在のところアダムスがその筆頭候補であるようだ。

5.あるスカウトの評価によれば、カリフォルニア大学のQBデイビス・ウェッブは“ダック(プレスコット)に似た要素”を備えているとのこと。QBを欲する各チームが1巡目後半に指名をずらし、5年目のチームオプションを盛り込む形でウェッブ獲得を狙っているとのうわさが後を絶たない。

6.アラバマ大学TEのO.J.ハワードは今ドラフト候補生の中でも最もクリーンな選手のうちの一人であり、メディカルレポートでは“A+”を受けている。