OTA不参加は“成長するため”とジャイアンツWRベッカム
2017年06月14日(水) 11:14現地13日(火)、ニューヨーク・ジャイアンツのワイドレシーバー(WR)オデル・ベッカムが飛び交ううわさを一蹴した。
同選手は記者に対し、自主参加型のワークアウトプログラムに不参加だった理由は契約留保するため、あるいは、新契約について何かを訴えるためではなかったと話している。
ベッカムは「ただトレーニングを積んでいた。成長し、大人になるためのね・・・人生を振り返り、新たなことを学ぶことができた」と語った。
今季も契約下にあり、来年は5年目オプションになるベッカムは、新契約について「神のみぞ知るといった感じさ。時が来れば分かるだろう。今はまだその話をする時じゃない。なるようになる」とコメントし、続けて「ここへはフットボールをしに来ている。契約書を書いたり、計画しに来ているわけじゃない。契約に関しては俺より代理人の方が10倍以上知っているはず。いつも通りのことをやりにここに来たんだ。つまりはフットボールをね。フィールドで自分のできるだけのことをしたい。前にも言ったように、それ以外のことについてはなるようになる」と述べた。
このインタビューは予想通りのものだった。ベッカムがメディアの期待に沿う回答をする場面はそう多くない。現時点で言えるのは、フィールドに戻って来た同選手にケガの心配はないということだろう。ベッカムはチームから離れていた時間を自己の成長のために費やしたと明かしたものの、いったい何を学んだのかは分からないままだ。個人の想像にお任せといったところだが、誰しもそう簡単にプライベートを明かすものではない。
新契約交渉を前にして、新人契約の内容をはるかに上回る成績を残してきたベッカム。そんなベッカムがオフシーズンのトレーニングを先延ばしにした意味が、チームへの密かな“メッセージ”だったとしても驚きではない。先シーズンはリーグでヤード数3位を記録し、紛れもないチームのトップレシーバーであるベッカムにとって、2017年の183万9,027ドル(約2億240万3,000円)というサラリーは見劣りする。そういった意味では、ベッカム本人にとってなぜ自分自身の立場について説明する必要があったのか理解しがたいことだろう。