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ピーターソン加入に対抗心を燃やすセインツRBイングラム

2017年06月19日(月) 09:43


ニューオリンズ・セインツのRBマーク・イングラム【AP Photo/Jeff Roberson】

元ドラフト1巡目指名選手であるニューオーリンズ・セインツのランニングバック(RB)マーク・イングラムは先シーズン、NFLでの6年間で初めて1,000ヤード超え、1キャリー平均5ヤード以上を記録してキャリアハイの成績を収めた。

この大飛躍を果たしたRBがいるにもかかわらず、今オフシーズンのセインツはフリーエージェントでRBエイドリアン・ピーターソンを獲得している。

同選手が加入した今、イングラムが昨季と同等のパフォーマンスを披露するのは厳しいかもしれない。しかしながら、キャリアを通してキャリーではピエール・トーマス、クリス・アイボリー、ティム・ハイタワーに競争で勝ち抜いてきたイングラムは、新たに直面する試練に対して真っ向から勝負を挑む決意を見せている。

『New Orleans Times-Picayune(ニューオーリンズ・タイムズ・ピカユーン)』に対し、イングラムは「仕方のないこと・・・おれだけがそう感じているわけではないはず。自分にできることをやるだけ。全力でプレーすることが俺の使命」と語った。

将来的な殿堂入りが確実視されているピーターソンの加入によって攻撃陣の層が過去10年間で最高に厚くなったセインツは、今シーズンのリーグを一番面白くしてくれるだろうチームとなった。ミネソタ・バイキングスから移籍した同選手がセインツ攻撃陣の全体を活性化させる中、同様にイングラムの対抗心にも火をつけている。

イングラムは「エイドリアンはこの惑星で一番のバックに違いない。特に、この世代の中では最強だ。彼はオクラホマ大学の時から高みの存在だった。そんな彼と今や同じバックフィールドにいて競争しているんだ。俺たちは互いに高め合っている。そういうものなんだ」と述べた。

イングラムとピーターソン、そして、今ドラフト3巡目の新人アルビン・カマーラの3人をそろえたセインツは今やリーグ屈指のRB陣を誇っている。同チームのヘッドコーチ(HC)ショーン・ペイトンはその溢れかえった優良な選択肢に対し、“うれしい悲鳴だ”とコメントした。

先シーズンは獲得パスヤード数でリーグ1位を記録した大エースのクオーターバック(QB)ドリュー・ブリーズもいるセインツだが、チームにとっては地上戦での攻撃力アップが数年ぶりのポストシーズン進出へ向けての大きな推進力となることは間違いないだろう。