WRデッカーがタイタンズと1年契約で合意
2017年06月19日(月) 12:26テネシー・タイタンズのクオーターバック(QB)マーカス・マリオタがご満悦だ。今オフシーズン、ワイドレシーバー(WR)陣の補強を進めてきた同チームが新たにエリック・デッカーを獲得した。
現地18日(日)、タイタンズはデッカーと1年契約で合意したことを発表。先週水曜日にタイタンズを訪問していたデッカーは、ニューヨーク・ジェッツを正式にリリースされてから1週間も経たずに次なるプレー先が決まったことになる。
昨年、肩の回旋筋腱板(かいせんきんけんばん)と臀部(でんぶ)の負傷でシーズンのほとんどを棒に振ったベテランWRデッカーの出場は3試合のみにとどまり、手術を受けている。同選手はジェッツに在籍した3シーズンで2,183ヤード、19タッチダウンを記録した。
今やデッカーはタイタンズWR陣が手にした最新武器となった。同チームはまた、コーリー・デイビス、タイワン・テイラー、ジョンヌ・スミスの3人を今ドラフト3巡目以内で指名している。タイタンズの攻撃陣では、先シーズンに合計16得点を稼ぎだし、それぞれ800ヤード超えを記録したリシャード・マシューズやデラニー・ウォーカーらと共に新たな戦力が躍動することになる。
この1年契約でデッカーの全てが終わってしまうとは考えにくい。2016年は度重なる故障に苦しんだ同選手だが、デンバー・ブロンコスやジェッツ在籍時はリーグの中でも群を抜いて安定した成績を収める優秀なパスキャッチャーだった。マリオタが司令塔を務める攻撃陣の中で30歳のデッカーがもしまた以前のような活躍を見せれば、来オフシーズンにも複数年契約のオファーを提示される可能性は十分にある。
このデッカーの加入によって2008年のディビジョナルラウンド以降、プレーオフ進出を逃しているタイタンズへの期待は最高潮に高まった。新たな武器を手にしたタイタンズの快進撃がAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)南地区で今始まろうとしている。