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ブロンコス新人QBケリーが2週間後にもスローイング開始

2017年07月03日(月) 11:01

デンバー・ブロンコスのチャド・ケリー【AP Photo/David Zalubowski】

今オフシーズンにNFL入りを果たしたデンバー・ブロンコスの新人クオーターバック(QB)チャド・ケリーはそのキャリアのスタートからつまずいている。同選手は右手首を負傷したことによってOTA(チーム合同練習)やミニキャンプにおける大事な実践練習に参加することができなかった。

しかしながら、ケガからの回復に楽観的な姿勢を見せるケリーはフィールド復帰時期が近いことを明かした。

同選手は現地6月30日(金)、NFL情報番組『NFL Total Access(NFLトータル・アクセス)』の中で「今後2週間以内にスローイングが開始できればいいと思っている。目標はトレーニングキャンプまでに復帰し、どんな形であれチームの勝利に貢献すること」と語っている。

ベテランQBたちにとってのオフシーズンは新加入選手やケガから復帰した選手たちとの連携を確認するためのものだが、新人QBにとっては何もかもがゼロからのスタートであり、最初の数カ月が自身のキャリアにとっても非常に重要なものとなる。

ケリー本人も同チームのポジションプレーヤーたちに投球できないことで不利な状況に追い込まれることを認める一方、普通とは異なる手法でチーム戦術の吸収を早めようと目論んでいる。

「ケガによる多少の影響はあるかもしれないが、実際にフィールドで投げてミスをするまでに継続的な学習をしなければならない。今は全てのプレーを頭の中でビジュアル化している。ホテルにいたって、どこにいたって毎日やっているんだ。あたかも自分がプレーしているかのように、他のQBたちがフィールド上で行っているプレーとまさに同じことを頭の中に思い描く。そうすれば実際に復帰してからも戸惑うことはないはず」

ミシシッピ大学出身のケリーはカレッジ時代にその強肩でスカウト陣をうならせた。しかしながら、ケガ癖や性格、判断力不足はカレッジフットボールでの成績にも大きく影響を及ぼしている。今回ばかりは自身のミスから何かを学習したいと願うケリーは、殿堂入りを果たしている叔父、ジム・ケリーからの助言を親身に受け止めたようだ。

元バッファロー・ビルズQBのジムは「黙って集中すること。極限まで努力し、誰よりも早く来て最後に帰ること。チームの見本となれ」とのアドバイスをケリーに対して送り、「第4クオーターのダウンなら皆がQBを見てくるはずだ。仲間からリスペクトをされるかどうか、その場にふさわしい選手かどうかは自分次第」とも伝えたようだ。

この新人QBはトレバー・シーミアン、パクストン・リンチといった2年目の強力なライバルとそのポジションを賭して争うことになる。もしケリーが殿堂入りを果たした叔父のアドバイスを真剣に聞き入れるのであれば、先を行く2人との差は予想されるよりも早く縮まっていくかもしれない。