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2017年の飛躍を誓うカーディナルスSマシュー

2017年08月03日(木) 11:42

アリゾナ・カーディナルスのタイラン・マシュー【Logan Bowles via AP Images】

「俺は世界一の選手。そんなふうに思っている」

2017年に復活を期するアリゾナ・カーディナルスのセーフティ(S)タイラン・マシューがこのように豪語した。

2年前の12月にACL(膝前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)を損傷したマシューの先シーズンのパフォーマンスは、以前とは別ものになっていた。NFLでの4シーズンで2度の大手術を受けたマシューは昨年もクリスマスの2日前に肩を負傷し、そのままシーズン終了を迎えている。

だが、この夏にカーディナルスが見ているマシューの動きは昨年とは良い意味で全く異なっているようだ。トレーニングキャンプ中、ヘッドコーチ(HC)のブルース・エリアンスも「われわれの知っているタイランが戻って来たようだ」と語っている。

保証額3,500万ドル(約38億8,000万円)付きで5年6,250万ドル(約69億2,000万円)の契約を結んだマシューにとって、先シーズンはとりわけプレッシャーの大きいシーズンだったに違いない。過去の4年間で3度もシーズン最後日を故障者リスト上で迎えている同選手が以前のような姿に戻れるかどうかはしばしば議論の的となってきた。

ジェネラルマネジャー(GM)スティーブ・カイムはこのように語っている。

「周囲からのプレッシャーはあるかもしれないが、タイランにはやってもらわねばならない。特に、契約もそうだが、健康な状態だった時の彼がリーグの中でもトップクラスの選手であったことを知っているからなおさらだ。だが、彼についてはわれわれが無理にプレッシャーをかける必要はない。タイランは自らを追い込んでいる。かなり大きなケガをしてきた選手だが、彼ならやってくれると信じている」

カーディナルスの中でも最も見ごたえのある選手が復活するとあって、同チームやマシュー本人よりも喜んでいるのはファンなのかもしれない。同選手が健康な状態であれば、フィールドを縦横無尽に駆け回り、MVP候補にも名を連ねる選手となる。

ディフェンスの最終ラインに要となる選手を切望しているカーディナルスにとって、マシューが高給取りであるとは決して言えない。今夏は現在のところ順調に来ているようだ。

マシュー本人は「あとは自信を取り戻すだけ。他人からの信頼よりも、まずは自分で自分を信頼することが大事」と語った。