ドルフィンズ、QBタネヒルの膝にアクシデントも構造的な損傷は免れる
2017年08月04日(金) 09:17現地3日(木)、マイアミ・ドルフィンズのエースクオーターバック(QB)にアクシデントが発生した。
非接触プレーでQBライアン・タネヒルが左膝(ひざ)を痛め、途中で練習を切り上げたものの、同選手の膝に構造的な損傷は見られていないと『NFL Network(NFLネットワーク)』のアディティ・キンカブワラは報じた。練習後に受けたMRI検査でも当初の診断と同じ結果だったともキンカブワラは伝えている。
エースQBの負傷ともあり、チームは今後のプランを練り直す必要が出てきた。
それでも、ドルフィンズにとって今回の診断はほっと一息つけるものだ。トレーニングキャンプ中の先発QBには慎重に練習参加してもらい、休みを多く取らせることもできる。
ビデオを見る限り、自らのランでボールを前線へと運ぼうとしたタネヒルは右側のサイドラインを割る手前で膝を痛めたようだった。アウトオブバウンズになる直前で左足が芝にとられた様子だ。そのまま15秒ほど経ってから同選手は立ち上がり、慎重にロッカールームへと引き下がっていったと現場にいた記者たちが証言している。
タネヒルは先シーズンも同膝のACL(膝前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)を部分損傷しており、昨季のレギュラーシーズンでは最後の3試合に欠場している。タネヒルの離脱が要因の一つとなり、チームはピッツバーグ・スティーラーズとのワイルドカードゲームに敗れた。同選手はこの負傷の際に手術ではなく幹細胞治療を選択。今回の練習中もタネヒルの左膝にはサポーターが装着されていた。
今オフシーズンの間、ドルフィンズとタネヒルは膝の調子は万全だと常にアピールしてきた。
先週、タネヒルはチームの公式サイトに「もう皆も知っている通り、膝の状態はとても良い。すごく良い感じだ。春以降で何か変わったということもない。春には全てのメニューをこなし、全部うまくいっている。もう膝についてはネタにならないんじゃないかな」とコメントしている。
今後、タネヒルはまた膝の状態に関する相当な量の質問を受けるはずだ。
層の薄いチームにとってはチームの核となる選手の負傷には四六時中、気を配る必要がある。万が一、タネヒルのケガが深刻で大幅に出遅れるとなれば、同チームのプレーオフ進出という野望は早くも頓挫(とんざ)していたことだろう。