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テキサンズ新人QBワトソンが上々のデビュー

2017年08月10日(木) 13:57

ヒューストン・テキサンズのデショーン・ワトソン【AP Photo/Jason E. Miczek】

ヒューストン・テキサンズ対カロライナ・パンサーズのプレシーズン開幕戦が終了し、パンサーズが27対17でテキサンズを下した。

今オフシーズン中、テキサンズにおいては先発クオーターバック(QB)がトム・サベージになるか、はたまた新人デショーン・ワトソンとなるかが取り沙汰されてきた。

NFLの先発を務め始めてから2年目となった昨シーズン、サベージはポケット内でのボール保持が長すぎ、相手ディフェンスのプレッシャーに屈する場面が多く見られていた。2017年のプレシーズン開幕戦でもその弱点を克服した様子は見られていない。第2シリーズ、相手ディフェンス陣の圧力を受けたサベージはステップをうまく踏み込めないまま投球し、ランニングバック(RB)ラマー・ミラーへ投じたサードダウンはその頭上を越える暴投となった。この試合、サベージが唯一記録したタッチダウンドライブはバブルスクリーン、ブートアクション、クイックパスなどの速攻に攻撃パターンをチェンジし、パンサーズがレギュラー陣を下げた後に記録したものだった。

一方で、サベージとは対照的に時間を有効的に使い、自ら足を動かすことでプレー時間を引き延ばしたワトソンはポケット内でも独自のアイデアと身体能力を生かして多くのパスチャンスを生み出した。また、同選手には相手のプレッシャーを受けた無駄なスローも極力抑えようとの意志も見られている。何度かオープンのレシーバーをミスする場面も見られたものの、ルーキーQBはデビュー戦を十分に楽しむことができたのではないだろうか。ただし、ワトソンが出場した時間帯でフィールドに立っていたパンサーズの選手は大概が2、3番手の選手であったことは留意しておきたい。同選手がNFLのレギュラー陣と対戦する前にはもう少し技術を磨く必要がありそうだ。

自身の課題を克服するまで、サベージは新人QBの台頭に脅威を感じざるを得ないだろう。