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ブロンコスHCペイトンの過去の発言について語るQBウィルソン、「俺を軽視するな」

2026年03月05日(木) 14:26

ラッセル・ウィルソンとショーン・ペイトン【NFL】

クオーターバック(QB)ラッセル・ウィルソンは近いうちに現役を引退するつもりはない。

しかし、フリーエージェント(FA)のウィルソンがデンバー・ブロンコスでヘッドコーチ(HC)ショーン・ペイトンと再会することは期待しないほうがいい。

ウィルソンは第60回スーパーボウル前に受けたポッドキャスト『Bussin’ With The Boys(バッシン・ウィズ・ザ・ボーイズ)』でのインタビューで、昨年10月の出来事について言及。ウィルソンは当時、ペイトンがウィルソンを軽視するような――本人や多くの人々がそのように受け取った――発言をしたことを受け、ペイトンのことを「品がない」と批判した。

14年にわたってNFLのクオーターバックとしてプレーしてきたウィルソンは、この件に関して態度を軟化させていない。

シアトル・シーホークスの一員としてスーパーボウル制覇を経験したウィルソンは、ニューオーリンズ・セインツのヘッドコーチを務めていたペイトンについて次のように語った。

「同じチームにいたり、あれこれやったりして、リングの数も同じだろ、ショーン? プレーコーラーとしては大きな敬意を抱いている。でも、けなすようなことをするのは好きじゃないし、必要だとも思わない。もはや同じチームにいない場合はなおさらだ。俺の場合、ああしなきゃいけないタイミングがあるって気づいていたんだ。長い間おとなしくしていたけど、時と場所によっては黙っていられない」

「自分がどんな競技者で、どんな戦士で、どんなチャンピオンかは分かっている。ショーンに勝ったこともある。俺たちは同じ土俵でやってきたんだ。だから軽視だったかどうかが問題なんじゃない。とにかく俺を軽視するな」

シーホークスでの10シーズンで9回プロボウルに選出されたウィルソンは、2022年シーズンを前にブロンコスへトレードされ、そのあと大型契約を結んだ。当時のヘッドコーチであるナサニエル・ハケットの下で過ごした初年度はうまくいかず、トレードでブロンコスに加わったペイトンとも相性が良いようには見えなかった。ウィルソンは3,070ヤード、タッチダウン26回、インターセプト8回と堅実な成績を残したにもかかわらず、最後の2試合でベンチに下げられ、最終的に放出された。

2024年シーズンをピッツバーグ・スティーラーズで過ごしたウィルソンは、昨季にニューヨーク・ジャイアンツに加入したが、結局はドラフト1巡目指名を受けたQBジャクソン・ダートに先発の座を奪われ、ベンチに下げられた。そのため、ジャイアンツがブロンコスと対戦したシーズン第7週に先発を務めたのはウィルソンではなくダートだった。

ダート率いるジャイアンツは、最終的にAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)の第1シードを獲得したブロンコスを相手に26対8のリードを築き、大金星を挙げそうになったが、最終的には33対32で逆転負けを喫した。ペイトンはこの試合後に報道陣に対し、ジャイアンツはダートを司令塔として起用したことで“少し勢いが出た”と語り、次のように続けている。

「つい最近、(ジャイアンツのオーナーである)ジョン・マーラと話したときに言ったんだ。“QB交代は私たちとの試合が終わった後にやってほしかった”とね」

ペイトンはダートを称賛しつつ、自分のチームにとってはウィルソンと対戦した方が楽だったと示唆したのだ。

言葉を慎重に選ぶことで知られるウィルソンだが、その発言に対してはソーシャルメディアで激しい反応を示した。

ウィルソンは「品がない・・・でも驚きはない。15年以上経った今もメディアを通じてバウンティ・ハンティングをしているとは思わなかった」とつづっている。

“バウンティ・ハンティング”と表現したのは、2012年にセインツで“バウンティゲート”と呼ばれる不祥事を起こして職務停止を命じられたペイトンに対する皮肉だ。

ペイトンは後日、試合後のコメントはウィルソンに向けたものではなかったと釈明。しかし、それから約4カ月が経過した今も、ウィルソンのこの件に対する見解は変わっていない。

現在37歳のウィルソンは今もフットボールへの愛情を持ち続け、少なくともあと3シーズンはプレーできると信じている。

「あと数年は絶対にプレーしたい」と明かしたウィルソンはこう続けた。

「少なくとも40歳まではやるという目標をずっと持っていた。今のゲームは昔と違う。クオーターバックはぶつかられる。分かるだろ、激しくぶつかられるわけじゃないけど・・・ルールがある。俺が始めた頃は、本当にただ打ちのめされるだけだった。だから、今のゲームならもう少し長くプレーできる気がする。健康だし、調子もいい。でも、何より大事なのは、ゲームそのものを愛しているかだ。学ぶこと、そのすべてに対する情熱、プロセス、練習を愛しているかだ。勝つことは誰もが好きだと思うけど、プロセスが大事だ。夢中にならなきゃいけない道のりがある。そして、俺はそのプロセスに夢中なんだ」

【RA】