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引退を考えていないOLBミラー、「相手はまだ同じ手に引っかかっている」

2026年03月05日(木) 12:13

ワシントン・コマンダースのボン・ミラー【Cooper Neill via AP】

2021年以降で最も充実したシーズンを過ごしたアウトサイドラインバッカー(OLB)ボン・ミラーは引退を検討していないようだ。

現地3日(火)、『The Rich Eisen Show(リッチ・アイゼン・ショー)』に出演したミラーは15シーズン目に向けてまだ余力があると語った。

キャリアの終焉が近づいているのかと質問されたミラーは「間違いなく序盤ではないけど、相手はまだ同じ手に引っかかっている」と答え、「まだ辞められない。相手はまだこの手に引っかかっている。もう一度賭けるしかない。昨季は9回のサックを決めたけど、出場率は35から37%だった。つまり、相手はまだ俺がキャリアを通して使ってきた手口に引っかかっている。相手が気づくまで、俺は賭け続けるつもりだ」と続けた。

オールプロに何度も選出された全盛期からは程遠いものの、もうすぐ37歳になるミラーは昨季にワシントン・コマンダースで貴重な戦力であることを証明。2018年以来のフル出場を果たし、チーム最多となる9回のサックに加え、クオーターバック(QB)ヒット15回、タックル26回、タックルフォーロス6回を記録した。

昨オフシーズン、ミラーはシアトル・シーホークスではなくコマンダースへの加入を決めた。ミラーはその決断について“10回あれば10回とも同じ選択をする”と話しており、QBジェイデン・ダニエルズの存在や、コマンダースが2024年シーズンにNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップゲームに進出したことが、最終的にスーパーボウルチャンピオンとなったシーホークスではなくコマンダースを選んだ理由だと説明。当時のミラーの判断を批判することはできないが、ミラーにとっては今回こそ正しい決断を下す必要があることを強く意識する出来事となった。

「俺は忠実な人間だ。ワシントン・コマンダースに残りたいと思っている」と強調したミラーは次のように続けている。

「あそこのチームメイトに魅了されたんだ。組織の運営方法も気に入っている。(ジェネラルマネジャー/GM)アダム・ピータースもクインコーチ(ヘッドコーチ/HCダン・クイン)も素晴らしい。ワシントン・コマンダースの一員でありたい」

「何かがあってワシントン・コマンダースの一員でいられなくなったら、デンバー・ブロンコスに行きたい。チャンスがなかった――いつの間にかトレードされてしまって、区切りをつけるチャンスがなかったんだ。スタジアムに入って“よし、これが最後の試合だ”とか“ファンと一緒にこれをやろう”と考えることもできなかった。そういう区切りをつけられなかった。だから、デンバー・ブロンコスでその区切りをつけたいんだ」

「もしコマンダースやブロンコスが俺を欲しがらなかったとしても、俺を拾って俺の技をチームに加えたいと思ってくれるチームは必ずある。あとは流れに任せるだけ。これで2回目だから、だいたいどうなるかは分かっている。どんな決断が下されても、それをできる限りうまく生かすだけさ」

昨オフシーズンにブロンコスがミラーに契約を提示しなかったのは、チームの状況を反映している可能性が高い。AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)西地区王者に輝いたブロンコスは、ニック・ボニートとジョナサン・クーパーを擁しており、長年のベテランを加えるよりも、若手のジョナ・エリスやクエ・ロビンソンの出場機会を増やしたいと考えていたはずだ。当然、パスラッシュの交代要員が常に求められるリーグでは決して“絶対にない”とは言えないが、ミラーとブロンコスの組み合わせが明確にフィットしているわけではない。

チームのサック数をけん引する2人のベテラン、ミラーとジェイク・マーティンがフリーエージェントになることから、コマンダースでは確かにパスラッシュの補強が必要だ。その一方で、コマンダースは守備陣の若返りも急務としている。

ミラーはフリーエージェントですぐに決断を下すのではなく、ドラフト終了後まで待って最適な環境を見極める可能性が高い。すべてのダウンで活躍できる選手ではなくなったが、かつてスーパーボウルMVPに輝いたミラーは依然として突発的な活躍を見せ、エッジでのランディフェンスも堅実だ。ミラーは2026年に、交代要員のベテランとして1試合あたり20から25スナップの出場が求められるチームに加われば、最も力を発揮できるだろう。

【RA】