スターランニングバック（RB）リビオン・ベルがいつキャンプに姿を見せるのか、まだピッツバーグ・スティーラーズにも分からないようだ。

『ESPN』のジェレミー・ファウラーによるインタビューの中でジェネラルマネジャー（GM）ケビン・コルバートは次のように語っている。

「キャンプに参加することは全ての人にとって有益なこと。私は常にそう言い続けてきた。自分の成長を促し、開幕戦に向けた準備を整える上でトレーニングキャンプへの参加はとても重要だ。キャンプやプレシーズン、試合数などについては議論することもできるが、ハイレベルなプレーを期待される選手には練習が必要なはず。誰かが昔、うまいことを言っていたが、これはスパーリングなしでボクシングの試合に臨むようなもの。ぱっと現れて“さぁ試合だ”とはいかない」

先月、チームと長期契約締結の締め切り日までに話がまとまらなかったベルは南フロリダで自主トレーニングを続ける一方、チーム練習には一切参加していない。

ベルはチームに合流する時期に関して何の情報も発していないが、記者の間では8月後半頃がその目安になるのではないかとうわさされている。スティーラーズはキャンプの欠席、または、プレシーズンゲームを欠場し続けるベルに対して制裁金を科すことはできない。これはベルがまだ1,210万ドル（約13億3,000万円）のフランチャイズテンダーにサインしていないことが理由だ。

コルバートGMはESPNに対し、チームがタグ付けの撤回を考慮しているかどうかについて何も語らなかったという。それでも、コルバートGMはスティーラーズが選手の価値において全てをプライスタグだけで評価することはないとも語っている。『NFL Network（NFLネットワーク）』のイアン・ラポポートは先月、同チームがベルに対して年俸1,200万ドルを超える長期契約を提示していたとも報じていた。しかしながら、ベルはチームのナンバーワンRB、さらには、チームナンバーツーのレシーバーとしてその提示を超えた金額を望んでいた。

今シーズン終了後まで両者が長期契約について議論することはできない。

最後にコルバートGMはこのように語った。

「今現在は2017年のことを案じている。われわれは今季のことだけに集中すべきだ。過去にも言ったが、われわれはピッツバーグ・スティーラーズの一員としてリビオンには素晴らしいキャリアを重ねていってほしい。その思いは今も同じだ。実際に、われわれが今考えているのは2017年のシーズンのことだけだ」