バッファロー・ビルズのエースクオーターバック（QB）は第1週までに復活できるのか。

『ESPN』のマイク・ロダックによると、ジェネラルマネジャー（GM）1年目のブランドン・ビーンは現地31日（木）、チームのラジオ番組の中でQBタイロッド・テイラーと会話したことを明かし、テイラーがチームのレギュラーシーズン開幕戦となるニューヨーク・ジェッツ戦に間に合いそうであると語ったとのこと。

先週土曜日に敗戦したボルティモア・レイブンズ戦で脳震とうを発症したテイラーはバックアップQBのT.J.イエーツと共にいまだ脳震とうプロトコル中だ。

テイラーがNFL規定の同プロトコルを終了できない場合、新人QBのネイサン・ピーターマンがチームの開幕戦に先発するとビーンGMは発言している。ビーンGMは今ドラフト5巡目のQBに関して「思っていたよりも良い。あの度胸やポケット内での動き、リーダーシップはとても自然に感じられた」とのコメントを残した。

散々だったプレシーズン戦を終え、いよいよテイラーはビルズでの今後を左右するシーズンを迎える。26日に行われたレイブンズ戦後、ヘッドコーチ（HC）ショーン・マクダーモットはテイラーを「われわれの先発」だと語ったが、今シーズン終了後のテイラーに保証されている額はわずか100万ドル（約1億1,000万円）のみであり、この先のチームがピーターマンへと主軸を変更することはたやすく、あるいは、また違ったQBに目を向ける可能性はあり得る。

今後どうなるかはさておき、現状で言えばやはり長いシーズンを戦う上でビルズの中心となるのはテイラーだろう。プレシーズンゲーム最終戦となるデトロイト・ライオンズ戦、ピーターマンに関しては出場が限定的となりそうだ。

チームの掟（おきて）に違反したことで試合から外され、帰還を命じられたディフェンシブライン（DL）マーセル・ダレウスについて問われたビーンGMは次のように語っている。

「それに関しては・・・分からない。時間が経てば分かるだろう。試合後にも言ったが、本当に残念だ。昨日の彼はとても反省していたし、正しいことも言っていた。言うは易く行うは難しだがね。時がその答えを教えてくれるはずだ。（中略）みんな彼がどんなに良い選手であるかは知っている。彼の動きを皆も見たいはずだ」

今、新政権となったビルズが転換期を迎えていることを忘れてはならない。ビーンGMとマクダーモットHCが受け継いだ選手たちが必ずしも彼らのお気に召すものではなかったかもしれない。今週末のロースターカットを控え、バッファローの地では何が起きようとしているのだろうか。