「ブライアントのトレードはない」と語るスティーラーズHCトムリン
2017年10月25日(水) 12:30ワイドレシーバー(WR)マーテイビス・ブライアントの内部不満に対してピッツバーグ・スティーラーズが反応を示した。
ブライアントは先日、『ESPN』のジョシーナ・アンダーソンに対してチームが彼を起用しない場合は移籍を希望すると明かしていた。
これに対してヘッドコーチ(HC)のマイク・トムリンはブライアントのトレードは実際的にあり得ないと語った。
「彼をドラフトして以降、マーテイビスにはかなりの投資をしてきた。トレードに出すつもりはない。マーテイビスには相当つぎこんでいる」
昨年の出場停止処分からようやく解放されたブライアントは今シーズン、自身の起用回数の少なさに不満を漏らしている。25歳のブライアントはこれまでに36ターゲットで18キャッチ、234ヤードをマークしているが、第6週と第7週を合計しても3キャッチ、30ヤードと、ここ2週にわたってターゲットとなる回数は目減りしていた。
ブライアントはそのフラストレーションからか、新人ジュジュ・スミス・シュスターのソーシャルメディア上で暴言を吐き、今後も起用数が増えない場合は自身のトレードを希望するとも発言していた。
ソーシャルメディア上での問題についてトムリンHCは23日のミーティングを欠席したブライアントと面談する予定だとも明かしている。
トムリンHCは次のように語った。
「われわれは多岐にわたって手を尽くしてきた。マーテイビスに関してはまだカバーしきれていないようだ。フットボール自体とは関係ない問題について彼とは面談してきた。彼が1人の選手としてだけでなく、1人の大人へと成長するようわれわれも時間をかけて努力してきたが、まだそのケアが足りていなかったようだ。ソーシャルメディア上での発言に関する彼の行動には度を越したものがある」
クオーターバック(QB)のベン・ロスリスバーガーは24日、ラジオ番組『93.7 The Fan(93.7ザ・ファン)』の中でこのようにコメントしている。
「お前のクオーターバックに直接話をしてみな。本気で言っているんだ。あまり深く関わることは避けたいけど、ずいぶんと話を聞いていないからね。メール上ではそれらの問題に関してかなり長いこと会話をしている。彼はフラストレーションが溜まっていることなどを打ち明けてくれたよ。ただ、彼は何と言っても直接話をしに来ることを忘れている。“俺なら手助けできるんじゃないか?”とも感じるんだ。解決策やゲームプランを考えるのはクオーターバックの仕事だろう。俺なら何かしら解決への糸口を見つけられるとは思っている。たとえどんな問題であっても、一緒に解決できたら嬉しいね。彼は最高のチームメイトだってことだ。記者たちは驚くかもしれないがね、同じ仲間としては最高のやつさ。話をしよう、そして、一緒に解決しようじゃないか」
ポストシーズンに向けて着実に勝ち星を積み上げたいスティーラーズが今季61万5,000ドル(約7,000万円)、来季は70万5,000ドル(約8,000万円)と拠出額を抑えられ、かつ、タレントを持ったブライアントを足早に切り捨てる必要もない。ブライアントはアンダーソンに対し、もしトレードされなければ契約の最後までは居残るものの、再契約するつもりはないとも打ち明けている。
そうは言うものの、スティーラーズとブライアント間の問題解決における猶予はあと1年以上も残されている。
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