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ベアーズがトレードでWRドントレル・インマンを獲得

2017年10月26日(木) 13:34

チャージャーズのドントレル・インマン【AP Photo/Denis Poroy】

シカゴ・ベアーズにはワイドレシーバー(WR)陣の強化が必要とされていた。

ベアーズはワイドレシーバー(WR)ドントレル・インマンをロサンゼルス・チャージャーズとのトレードで獲得。ベアーズはドラフト7巡目指名権と引き換えにインマンを自軍の手札に加えた。これは『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが報じたもの。チャージャーズのヘッドコーチ(HC)アンソニー・リンは後にこのトレードを認めている。

このニュースは『ESPN』によって最初に報じられた。

今季のインマンはチャージャーズのデプスチャート上でキーナン・アレンやトラビス・ベンジャミン、そして、新人のマイク・ウィリアムスにまでも先を越されてほぼいないも同然の存在であった。これまでにインマンは2キャッチで9ヤードを記録し、36オフェンシブスナップをこなしてきたものの、これはチームの総スナップ数のわずか15%程度だ。

チームのWR陣にケガ人が多発し、より多くの出場機会が巡ってきた昨年とは全く違うシーズンを送っているインマン。先シーズンはチームの総スナップ数の90%でプレーした彼は810ヤード、4タッチダウン、58キャッチをマークしてチームで1番の成績を残したWRだった。インマンがチャージャーズで残したキャリアは107キャッチ、1463ヤードで7得点だ。

ドラフト外からなり上がったインマンのパフォーマンスはベアーズの起用法次第で変わってくるだろう。現在のベアーズがWRの駒不足であるのは間違いない。ただし、ベアーズがディオンテ・トンプソンをカットした後にバッファロー・ビルズがすぐさま同選手を獲得し、シーズン第7週のタンパベイ・バッカニアーズ戦でいきなり登場したトンプソンが107ヤード、1タッチダウンをマークして大活躍してもいる。これはたまたま運が良かっただけであるとも言えそうだが、開幕から4試合に欠場したマーカス・ウィートンや今シーズンは26キャッチで236ヤード、1タッチダウンをマークしているケンドール・ライトらが中心となるベアーズのパスゲームについてはもう少し詳しい調査が必要かもしれない。ライトのレシーブ数はタイトエンド(TE)のザック・ミラーと同じであり、チームトップの数字となっている。

新人クオーターバック(QB)ミッチェル・トゥルビスキーが投じたわずか7度のパスでベアーズは1勝を挙げた。ひょっとするとだが、チームはWR陣の非難するよりもまず先にQB陣が20回以上のパスアテンプトを記録するところから改善すべきかもしれない。10月9日以降、チームがその数字以上のアテンプトを記録したことはない。いずれにせよ、インマンの加入はチームにとってプラスとなるはずだが、彼がどの程度チームに貢献できるのかは今後の動向をチェックしていくしかないだろう。

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