現地12月3日（日）に実施されるシカゴ・ベアーズ戦でついにサンフランシスコ・49ersのクオーターバック（QB）ジミー・ガロポロが先発デビューを果たす。ヘッドコーチ（HC）カイル・シャナハンの複雑なシステムを、まだ移籍して1カ月程度のガロポロは完全に理解できているのだろうか。

その点について懸念を抱いていない様子のシャナハンHCだが、今週末の試合ではあまり複雑なプレーをコールすることはなさそうだ。

シャナハンHCは29日、地方番組『NBC Bay Area（NBCベイエリア）』で「トレーニングキャンプや合同練習でやってきたような項目とはならない。シカゴ戦のプランは何かって？　ジミーを司令塔にどう戦うかは月曜日の晩と火曜日にある程度固まった。このゲームプランはジミーのためのもの。今週はこのプランを徹底的に練習する」と明かした。

49ers に来て以降、ガロポロは試合や練習で必ずプレーコールを羅列したリストバンドを巻いている。シャナハンHCとQBガロポロは水曜日、今後の数週間をスムーズにこなすことができた場合、そのリストバンドは必要なくなるだろうと述べた。現段階では、新QBの強みに沿ってゲームプランを単純化し、プレーコールの書かれたリストバンドを巻いておくことで、ガロポロは不安を抱えずプレーすることが可能になるだろう。

シャナハンHCは今週中にもガロポロとコールシートについて話し合う予定だとし、「彼が馴染めないものや練習でうまくいかないプレーは候補から外す。今週末は彼が100％の状態のものをコールする」とも明かした。

シャナハンのシステムには無数の複雑なコールが含まれており、チームメイトを操作するためにはまずQB自身が最大の理解者となる必要がある。

センター（C）のダニエル・キルゴアはかつてニューイングランド・ペイトリオッツのバックアップQBだったガロポロが49ersのゲームプランに関して戸惑うことはないと楽観的な発言をしている。

「ジミーは以前も複雑な攻撃戦略を持つチームで戦っていた。学習方法だって知っているはずだ。ジミーはリーグ最高峰の試合を展開するクオーターバック、トム・ブレイディのバックアップを務めていたんだ。初日に比べればだいぶ慣れてきたと思う。どのくらいかって？　俺としては、10段階で言ったら6とか7になるだろう。今週末は試合を楽しめばいいんだ」

キルゴアによるガロポロの評価が示すのは、シーズンも最終月へと突入する中でガロポロにはまだ成長する余地が存在するということだろう。シャナハンHCとチームは残りわずかな時間の中でガロポロの動きを最大限に確認したいところだ。

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