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スティーラーズWRスミス・シュスター、ベンガルズSイロカに1試合の出場停止処分

2017年12月06日(水) 11:55

ピッツバーグ・スティーラーズのジュジュ・スミス・シュスター【AP Photo/Duane Burleson】

現地4日(月)のマンデーナイトに開催されたピッツバーグ・スティーラーズ対シンシナティ・ベンガルズの一戦は荒れた試合となった。その翌日、リーグは2人の選手に対して出場停止処分を言い渡している。

この試合でラフプレーを行ったスティーラーズのワイドレシーバー(WR)ジュジュ・スミス・シュスターとベンガルズのセーフティ(S)ジョージ・イロカがリーグによって1試合の出場停止処分を受けた。なお、処分に際して罰金は科されない模様だ。

『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロは両選手が控訴したと伝えた。リーグのスポークスマンであるマイケル・シグノラは火曜日の夕刻、スミス・シュスターの控訴は担当者のジェームス・スラッシュによって認められたことを明かしている。イロカの控訴については審理中だ。

今回の処分の決定者はNFLフットボール運営部門副部長のジョン・ランヤンだった。

ベンガルズのラインバッカー(LB)ボンタゼ・バーフィクトの頭部に悪質なヒットを与えたスミス・シュスターはその直後にペナルティを科されている。ランヤンは新人WRに対して処分内容の詳細を次のように記した。

「昨晩の試合中にあなたが行った危険な行為、および、スポーツマンシップに反するプレーによって出場停止処分を科す。特に、残り7分10秒となった際のランニングバックへのパスプレー時に相手の守備選手に対する暴力的、かつ、不必要な頭部周辺へのラフプレーが今決定の主な原因である。そして、このプレー後に倒れた選手をまたいで上から見下ろした行為は許されるべきものではなかった。非常に危険なヒットは完全に必要のないものであり、相手選手には大ケガを負うリスクが生じた。NFLの選手に期待されるスポーツマンシップの基準を著しく逸脱した行為だった」

スティーラーズのヘッドコーチ(HC)マイク・トムリンは5日、ヒット自体よりもスミス・シュスターのパフォーマンスに不満を漏らしていた。

辛うじて勝利を収めた試合後、スミス・シュスターは『Twitter(ツイッター)』上で謝罪の意を表した。

「俺の大好きなライアン・シェイジアーが早く治るように祈っている。神様もきっと助けてくれるはず」

「プレー中に誰かをケガさせようなんて思ったことはない。ボンタゼ・バーフィクトをケガさせる意図はなかった。チームメイトのためにブロックしようと思っただけだ。仁王立ちして彼を見下ろしてしまったことについては、いつもの自分でなかったと認め、謝りたい。彼が早く良くなるように願っている」

一方のイロカはゲームをタイに持ち込むタッチダウンを決めたスティーラーズのWRアントニオ・ブラウンに対する頭部へのヒットでペナルティを科された。

ランヤンはイロカに対し、「残り時間3分55秒でのプレーであなたは無防備な相手レシーバーの頭部周辺に対するラフプレーを行った。競技委員会はNFLの試合中に悪質なプレーが一切起こらないことを目標としている。あなたが関係した昨晩のプレーはわれわれ委員会が積極的に処分を下すべき目にあまるものであった」と書面を通じて告げている。

『NFL Research(NFLリサーチ)』によると、スティーラーズ対ベンガルズのマンデーナイトゲームではスポーツマンシップに反する行為、不必要なラフプレー、パス妨害、侮辱行為など、異常なまでの危険なラフプレーや反則行為が合計7回も行われたようだ。

シーズン第14週、スミス・シュスターは同地区のライバルであるボルティモア・レイブンズ戦を欠場することとなり、イロカはシカゴ・ベアーズ戦に出場不可能となる。

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