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エースQBロジャースの復帰を待ちきれないパッカーズ

2017年12月06日(水) 12:06

グリーンベイ・パッカーズのアーロン・ロジャース【AP Photo/Don Wright】

鎖骨骨折からの復帰に向けて着実に前進しているクオーターバック(QB)アーロン・ロジャースが今週末のクリーブランド・ブラウンズ戦に向け、スカウトチームのメンバーとして練習に参加する予定だ。

ヘッドコーチ(HC)のマイク・マッカーシーは現地4日(月)、早くても来週までは医師からの承認を得ることはないものの、今週のロジャースがスカウトチームでの練習には参加し、試合復帰に向けて徐々に調整していく予定だと明かした。

チームの公式サイトを通じてマッカーシーHCは「彼らは赤シャツを着ているだろう。ロジャースはそこに加わって少しずつ練習を開始する。彼にとってはパスラッシュなど、試合感を養うことが重要だ」と語り、続けてこのようにも述べた。

「パッドをつけての練習は木曜日から。その時までにわれわれは今後どのようにすべきかを決定する必要がある。だからこそ、われわれはこれを“試験的復帰”とも呼んでいる。アーロンはまだ、全てを行う練習にフル参加可能なところまではきていない」

先週の土曜日から練習に復帰したロジャースは最短で今月17日(日)のカロライナ・パンサーズ戦で復帰が可能となる見込みだ。先週のタンパベイ・バッカニアーズ戦で延長戦の末に白星を挙げたパッカーズにはプレーオフ進出の可能性がある。シーズン残り3戦を迎えるパッカーズがプロボウラーのエースQBの復帰を待望するのも当然だ。

ロジャースの練習復帰から数日後、チームメイトもエース復活が近づくにつれて興奮が抑えきれない様子だ。

地方紙『Green Bay Press-Gazette(グリーンベイ・プレス・ガゼット)』を通じてランニングバック(RB)ジャマール・ウィリアムスは「アーロンだ。彼が戻って来た。動きもキレがあった。俺なんかもう、“本当か!”、“ワォ!”といった感じだったよ。彼は本当にケガなんかしていたのか? “そんなに飛ばせるのか!” とも思った。俺が調子の良い日だってあんなには無理だ。いつものアーロンが帰って来たんだ。あんなにピュッと素早いスローができるんだ。ボールを投げたという感じでもなく、一瞬の動きだった」とのコメントを残した。

ディフェンシブエンド(DE)クイントン・ダイアルもまた、「彼が今どんな状態なのかはわからないが、見た限りいつものアーロンだった」と語っている。

それでも復帰可能となる17日までにロジャースがフィールドに登場する保証はまだない。パッカーズはチームの看板QBであるロジャースに関して慎重なアプローチを採るつもりだ。現在6勝6敗のチームは次戦でいまだ勝ち星のないブラウンズ戦を迎え、ここでの勝利がプレーオフ進出の絶対条件となる。しかしながら、それでもまだポストシーズン進出に向けて不確定の多いパッカーズがエースの復活に期待するのも無理はない。

レフトタックル(LT)デビッド・バクティアリはロジャースの復帰についてこのように述べている。

「大きいね。だけど、結局のところは俺たち自身がちゃんと自分たちの役割をこなすことが先決だ。彼にチャンスを与えてやらないと意味がなくなってしまうからね。アーロンならやってくれるのはわかっている。ケガしたって皆必ず帰ってくるんだ。あとは自分のできる限りのことをするだけ」

「アーロンを安心させるためにも俺たちは俺たちの仕事を完璧にこなすこと。そうすれば、フィールドに戻って来た時に彼は最大限の力を発揮できるはずだ。アーロンの復帰は大きな意味を持っているよ」

ロジャースの復活がチームを第17週の勝利へと導き、プレーオフ進出を決定付けるというシナリオはここ10年ほどNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)北地区に興味を示さなかった観衆たちの関心をも引き寄せるだろう。

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