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スティーラーズ、最多サックLBハリソンを放出

2017年12月24日(日) 23:19

ピッツバーグ・スティーラーズのジェームス・ハリソン【AP Photo/Don Wright】

ピッツバーグ・スティーラーズがジェームス・ハリソンを手放した。

2度のオールプロ出場ラインバッカー(LB)でフランチャイズとして同チームの最多サックを記録しているハリソンは、タックル(T)のマーカス・ギルバートにロースターの一角を空けるため、23日(土)にリリースされた。

鉄鋼の町で長年にわたって成果を挙げたハリソンだが、2017年はフィールドで姿を見ることもまれだった。39歳の彼は出場わずか5試合の40スナップにとどまっており、ルーキーLBのT.J.ワット等に先発を譲り渡してきた。ハリソンが最後にプレーしたのは第14週のことで、スティーラーズのボルティモア・レイブンズ戦勝利に際しては、11のスナップを記録している。しかし、その前は第7週以来プレーから遠ざかっていた。

今シーズンのハリソンの役割は常に謎めいたものだった。オフシーズン中、チームのラインバッカー・コーチ(LBコーチ)でハリソンと一緒にプレーをしていたこともあるジョーイ・ポーターは、ベテランのハリソンが“セーフティーネット”と“リリーフピッチャー”の役割を果たすと述べていた。ヘッドコーチ(HC)のマイク・トムリンは10月に、スティーラーズがハリソンをクローザーとして使っていく可能性を示唆。適宜間隔を開けつつ、接戦となった試合に投入することでカオスを引き起こしてもらいたいと考えていたようだ。しかし、シーズンが進むにつれてハリソンの出場機会は減っていくばかりで、間隔も広がっていった。

ハリソンはこれでウェーバーの対象となり、パスラッシュを弱点とするプレーオフ進出の懸かったチーム――例えばニューイングランド・ペイトリオッツへの移籍も可能となる。だが、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは、25日(月)になればハリソンがスティーラーズのロースターに再び追加される可能性が高いと伝えている。

この動きは一時的なものかもしれず、あるいはハリソンの信じがたいキャリアの終わりを告げる合図となる可能性もある。そうなれば、彼はこのままカントンに住み続けることになるかもしれない。

もし、これで引退となった場合、ハリソンはキャリア通算82.5のサック、8インターセプトと570のタックルを記録してスティーラーズを去ることになる。アクティブな選手の中で彼はサック数で8位にいる。ピッツバーグでの80.5サックというのはフランチャイズとしての最多記録だ。2016年までハリソンはインシーズンのサック(5)でスティーラーズのトップを走っていた。

スティーラーズ、そしてリーグを通してベテランLBのプレーで鮮明に記憶に残るのは、第43回スーパーボウル前半で100ヤードのインターセプトリターンを決めて流れを変えた雄姿だろう。

「“何事にも起きるからには理由がある。神は間違いを犯さない。それは常に、そしてこれまでもずっと彼が計画してきたことなのだ。他の誰の意向でもない。 #私は祝福され、とても恵まれている”」

「神が次に俺のために用意してくれているものが何か知るのが待ち切れない。長年の愛とサポートを与えてくれたスティーラーズにたくさんの感謝を」

【M】