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自軍のWR陣を称えるスティーラーズQBロスリスバーガー

2017年12月27日(水) 10:46

ピッツバーグ・スティーラーズのベン・ロスリスバーガー【AP Photo/Michael Wyke】

現地25日(月)に開催されたシーズン第16週、ピッツバーグ・スティーラーズはもはや格下とも言えるヒューストンテキサンズを相手にスターワイドレシーバー(WR)のアントニオ・ブラウン不在で34対6と圧勝した。

この日、早めにベンチへと下がったクオーターバック(QB)ベン・ロスリスバーガーは合計6人のパスキャッチャーに29回のパスを投じて20回成功、226ヤード、2タッチダウンを記録している。

試合後、ロスリスバーガーは「皆にボールを投げれて楽しかった。彼らのパフォーマンスには脱帽だ。AB(ブラウンの愛称)がフィールドにいないことは少し気になったし、何とかその穴をカバーしようとは思っていた。ブラウンの穴はなかなか埋められないけれどね。彼らにはブラウン役をやろうとするなと伝えたし、自分らしいプレーをしてほしいと頼んだ。皆、今晩は素晴らしいパフォーマンスを見せていたと思うよ」と語った。

長期出場停止処分が明けたマーテイビス・ブライアントは復帰当初のブランクによる不振期間を脱却し、ここ2戦では2015年のプレーオフ以来で最も良いパフォーマンスを披露している。テキサンズ戦で記録した3回のキャッチはいずれもファーストダウンとなり、特にサイドライン際での36ヤードキャッチは見事だ。俊敏性とスピードを兼ね備えた身長約193cmのWRブライアントがテキサンズ戦のチーム攻撃陣を引っ張っていた。

一方、通常はブラウンが見せるビッグプレーをブライアントが決める中、新人WRジュジュ・スミス・シュスターがターゲットの主軸として活躍。スミス・シュスターは7回のパス中、チームトップの6キャッチをマークし、75ヤードで1タッチダウンを記録。スティーラーズの最終スコアリングドライブでその才能の豊かさをいかんなく発揮したスミス・シュスターはショートパスから49ヤードのゲインを経て、その3プレー後にはテキサンズのセカンダリーを翻弄してタッチダウンを決めている。

プレーオフのファーストラウンドバイ(1回戦免除)を確保したスティーラーズは1月の2週目までブラウンに休養を与えることが可能となった。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートはフィールド復帰する際のブラウンは100%の状態だとチームが見込んでいると報じた。今季の年間MVP候補のブラウンが復帰ともなればスティーラーズにとっては鬼に金棒だが、チームはクリスマスの日にエースWR不在でも十分パスゲームを支配できる選手層があることを証明して見せた。

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