ピッツバーグ・スティーラーズが誇るチーム最高のオフェンシブプレーヤーがスティーラーズのプレーオフ初戦からフィールドに復帰するようだ。

『NFL Network（NFLネットワーク）』のイアン・ラポポートはふくらはぎを負傷していたワイドレシーバー（WR）アントニオ・ブラウンがディビジョナルラウンドに登場する予定だと報じた。仮にスティーラーズがワイルドカードを戦っていたとしてもブラウンは出場していただろうともラポポートは伝えている。

27対24で黒星を喫したシーズン第15週のニューイングランド・ペイトリオッツ戦でふくらはぎを痛めたブラウンはそれ以降の試合を欠場し続けていた。

スティーラーズがスーパーボウルに出場するためにはブラウンによるパフォーマンスが絶対に必要となる。リーグナンバーワンWRとも評されるブラウンはフリオ・ジョーンズと並んで最もビッグプレーの期待できるプレーヤーだ。今季のブラウンは14試合にしか出場していないながらも101パスで1,533ヤード、9タッチダウンを記録し、リーグトップとなるレシーブをマークしている。チームがこのような選手の復帰を喜ばないわけがないのだ。

今季レギュラーシーズンの中でも熱戦となったペイトリオッツ戦で、ブラウンの存在がいかに偉大であるかをスティーラーズは改めて思い知らされた。同試合の最終プレー、クオーターバック（QB）ベン・ロスリスバーガーはあと一歩でゲームの勝利を決めるタッチダウンを奪えた。だが、そのフィールドには最も信頼の置けるWRの姿はなく、ロスリスバーガーはボールをミドルに投じざるを得なかった。結果としてセーフティ（S）デュロン・ハーモンにインターセプトされたスティーラーズはここでゲームオーバーとなった。ペイトリオッツ戦ではブラウンの不在を嘆くシーンがたびたびあり、ブラウンさえいればペイトリオッツから勝利を収めていた可能性も十分に考えられた。

来週末、スティーラーズは本拠地のハインツ・フィールドにワイルドカードゲームの勝者を迎え入れる。2010年以来、チーム7度目となるスーパーボウル制覇という目標はWRブラウンの復活によってより一層現実味を帯びてきた。

【S】