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【2017年ディビジョナル】セインツとバイキングスの一戦、終盤の同点から逆転・・・に次ぐ逆転劇!

2018年01月15日(月) 10:19

ミネソタ・バイキングスのラタビアス・マレー【AP Photo/Charlie Neibergall】

現地14日(日)、今季スーパーボウルの舞台でもあるUSバンク・スタジアムでミネソタ・バイキングスがニューオーリンズ・セインツとのディビジョナルラウンドに挑み、NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップ進出をかけて争った。

セインツのオープニングドライブをパントに抑えたバイキングスは最初の攻撃ドライブでランニングバック(RB)ラタビアス・マレーのランなどで前進し、セインツ陣地に入った後もクオーターバック(QB)ケイス・キーナムが22ヤードパスを通すなどテンポよく敵陣を進む。最後はRBジェリック・マッキノンが14ヤードランでエンドゾーンに飛び込み、先制のタッチダウンを挙げている。

さらにフィールドゴールの追加点を得たバイキングスはディフェンス陣も好パフォーマンスを披露。セインツQBドリュー・ブリーズがワイドレシーバー(WR)テッド・ジンJr.に放ったパスをストロングセーフティ(SS)アンドリュー・シンデホーがインターセプトし、ターンオーバーにつなげた。チャンスをもらった攻撃陣はマレーの13ヤードランで一度はエンドゾーンに到達するも、ペナルティで無効となり、セインツ陣地23ヤードに後退して仕切り直す。レッドゾーンに入った後、今度は相手のペナルティで3ヤードをゲイン、マレーが1ヤードを押し込んでタッチダウンを成功させた。

一方、なかなか得点圏に届かないセインツはブリーズのロングパスがジンJr.につながってエンドゾーンに駆け込んだが、イリーガルシフトを取られて無効に。ブリーズがパスを通してエンドゾーン手前14ヤードまで迫ったものの、WRマイケル・トーマスを狙ったパスがインターセプトされ、バイキングスに攻撃権を譲ってしまう。ただ、バイキングス攻撃陣がチャンスを生かしきれずにドライブはパントに終わった。

前半終盤、先にセインツがフィールドゴールのチャンスを得るもキッカー(K)ウィル・ルッツが58ヤードのキックを外し、直後にバイキングスもKカイ・フォーバスが49ヤードのフィールドゴールを狙ったが失敗している。

前半を無得点で終え、17点を追うセインツは守備陣が相手QBキーナムをサックするなど後半最初のバイキングスの攻撃ドライブをパントに抑えると、攻撃陣も奮起して敵陣に前進。今度はブリーズがWRトーマスへのパスを確実に通し、14ヤードのタッチダウンを成功させてようやく初得点をマークしている。10点差に迫ったセインツは波に乗ったようで、守備陣がまたも好パフォーマンスで相手QBキーナムのパスをインターセプトする。バイキングス陣地30ヤードから攻めたセインツはRBアルビン・カマーラがランで稼いだ後、再びブリーズとトーマスのホットラインが機能してタッチダウンを決めた。

第4クオーターを迎えてセインツに3点差に迫られたバイキングスはフィールドゴールで加点して終盤に突入するが、自陣40ヤードからのパントをブロックされて臨んだセインツの攻撃ドライブであっという間にレッドゾーンに迫られるとタッチダウンを許して同点に持ち込まれる。QBブリーズのパスを受けたカマーラが14ヤードのタッチダウンランをマークしたセインツはエキストラポイントを確実に決めてついに逆転を果たした。

1点のビハインドとなったバイキングスは残り3分01秒で始まったドライブをフィールドゴールで締めくくり、すぐさま2点リードに戻している。一進一退の切迫する試合はセインツのフィールドゴールでまたしてもひっくり返り、セインツのリードに変わって24対23、残り時間は25秒だ。

追う立場とはいえ、差はわずかに1点。詰めかけたファンの大声援に支えられ、攻撃に臨んだバイキングスはQBキーナムからロングパスを受け取ったWRステフォン・ディッグスが足を止めずに走り続け、そのままエンドゾーンに!

ディッグスと61ヤードタッチダウンを成功させたキーナム自身、まさかの展開に驚きを隠せず呆然としていたが、チームメイトの顔を確認して勝利を確信。USバンク・スタジアムが歓喜の渦に包まれた。

試合は29対24でバイキングスがセインツを下し、NFCチャンピオンシップへの切符を手に入れている。